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【医師監修】妊娠中に注意したい行動、これってOK?それともNG?

妊娠中のママの行動は赤ちゃんに直接影響を与えることが多くあります。飲酒・喫煙など広く知られているもののほかにも、今まで何気なくしてきたことの中にも、実はNG行動が潜んでいるかもしれません。赤ちゃんのためにすぐ出来る、やってはいけないこと・気をつけたいことを確認してみましょう。

井上裕子(監修)

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目次

  1. ○赤ちゃん第一に行動しよう
  2. ○これってOK? それともNG?
  3. ○妊娠中に避けたいハーブティー
     
    • 赤ちゃん第一に行動しよう

      子どもを産むということは、子どもに対して責任を持つということ。育児という長い道のりは、すでに妊娠時から始まっています。
      元気な赤ちゃんを出産するためには、慎重に過ごすことが大切。妊娠中のママの行動が赤ちゃんに影響を与えることもあるのですから。
      肝心なのは、おなかの赤ちゃんのためにしてはいけないことはしない、そして、無理はせず、からだを甘やかしすぎない程度に規則正しい生活をすること。赤ちゃんのことを考えれば、そう難しいことではありませんよね。
    • これってOK? それともNG?

      気になる妊娠中の過ごし方。やってはいけないこと、気をつけたいことをまとめてみました。
      おなかの赤ちゃんために、生活を妊娠モードに切り替えましょう。
      ×……NG。避けましょう! △……条件次第でOK

      仕事
       1日中パソコン…△

       パソコンのモニターや携帯電話から出る電磁波の影響は心配ありません。しかし、長時間パソコンや携帯を使っていると眼精疲労や腰痛が心配になります。1~2時間に1回は休憩をはさむようにしましょう。

       大音響の中での仕事…△

       大音響のBGMが流れる中で仕事をしている人は、それでストレスを感じていなければ問題ありません。ただし、赤ちゃんは妊娠4か月ごろからその音を聞いているので、仕事以外はなるべく静かな場所で過ごしましょう。

       立ち仕事…△

       妊娠初期は問題ありませんが、おなかが張ったり立ちくらみが起こったりしたら休憩させてもらうか、楽な職場に変えてもらうようにしましょう。中期以降は休憩時間や休みの確保、ヒールのない靴を履くなどしましょう。


      嗜好品
       お酒…×

       妊娠中はアルコール度数の高い低いにかかわらず、禁酒しましょう。妊娠中にお酒を飲み続けると、赤ちゃんの発育障害が心配されます。少しだけの飲酒も習慣化してしまうので、妊娠期間だけは禁酒です。

       たばこ…×

       たばこにはニコチンや一酸化炭素などの有害物質が含まれています。妊娠が判明した時点で必ず禁煙を。また、副流煙にも高濃度の有害物質は含まれています。夫や職場の人にも禁煙の協力をしてもらいましょう。

       カフェイン…△

       コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは胎盤を通して赤ちゃんに届きます。赤ちゃんの肝臓はカフェインを分解する機能が未熟なため、負担をかけてしまいます。多くても薄めのものを1日2杯程度にしましょう。


      生活
       ペット…△

       猫や犬、鳥類に寄生するトキソプラズマの経口けいこう感染に注意を。妊娠初期に感染すると流産の原因になったり、赤ちゃんに障害が出ることもあります。キスをしたり、口移しでえさをあげないようにしましょう。

       自転車…×

       妊娠中は行動が鈍くなり、バランスも崩しやすくなるので、妊娠期間中もしくはおなかが目立ってくる20週以降は乗らないほうが安全。どうしても必要なら、重心が低くて足がすぐつくタイプで。

       車の運転…△

       妊娠中は反射能力が衰えるので、基本的には控えたいもの。運転する場合は、妊娠初期・中期の体調のいいときに、慣れた道、慣れた車で。妊婦のシートベルト着用は条件付きで免除されていますが、できるだけ着用を。

       運動…△

        人と競い合う運動、長時間立ちっぱなしになる運動、転倒やボールに当たるなどの危険がある運動はやらないほうがいいでしょう。妊婦向けのエアロビクス、ヨガ、水泳、あるいは自分のペースでできるウォーキングなどならOK。

       映画、コンサート…△

       自分が好きな映画や音楽なら、気分転換にもなります。ただし、全員総立ちになって熱狂するようなコンサートは、転んだりぶつかったりする危険がありますので、避けたほうがいいでしょう。

       エステサロン、マッサージ…△

       顔のエステサロン、肩こりの治療やマッサージは、妊娠中であることを告げて施術を受ければ大丈夫です。刺激が強いなと感じたら、施術者に伝えましょう。

       セックス…△

       流産や早産防止のため、11週以前と32週以降は控えましょう。それ以外の期間でも、激しいセックスは避け、やさしく、あっさりと。コンドームを使い、清潔第一を心がけます。

       海外旅行…×

       おなかの張りや痛み、出血などのトラブルが発生した場合、言葉や医療環境の違いからすぐに対処できないことが多いので控えましょう。特に5か月未満、8か月以降は避けるべきです。新婚旅行などの場合は担当医に相談を。

       国内旅行…△

       産科の病院が減っているため、国内でも何かあった場合のことを考えると安易に行かないほうがいいでしょう。もし行くのなら、近場で担当医の許可を得て出かけましょう。混雑する場所や時間はできるだけ避けます。

       パーマ、カラーリング…△

       パーマ液やヘアカラーの成分は問題はないとされています。しかし、妊娠中はにおいに敏感になりますし、また化学物質もできれば避けたほうがいいので、必要最低限にしましょう。

       サウナ、岩盤浴…×

       体温が上がり、血行がよくなって赤ちゃんの心拍数も上がるため、母子双方に負担がかかります。発汗作用もからだの負担になり、ママの脱水症状の要因にもなるので控えましょう。

    • 妊娠中に避けたいハーブティー

      カフェインの心配がなく、気持ちを落ち着かせる効果なども期待されるハーブティー。でも、種類によっては子宮を収縮させる働きなどがあり、要注意です。
      たとえば、飲まないほうがいいとされているのがセントジョーンズワートセージなど。大量に飲まないようにとされているのがカモミールローズマリータイムなどです。
      逆に、ラズベリーリーフのように「安産のためのお茶」といわれるものもあります。妊娠初期には飲まないほうがいいのですが、お産が近づいた頃に飲むとお産が軽くなり、母乳の分泌を促す効果があるとされています。ハーブティーは種類が多いので、「マタニティ用」「妊娠中でもOK」などと表記されているものを選ぶのが無難でしょう。

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