為替レートを大きく動かす経済指標の見方

為替レートを大きく動かす経済指標は、各国の景気、金利、雇用、財政、株価、消費、失業率など、多岐にわたっています。それぞれ、どういったことで為替レートが変動する要因となるのかご紹介をさせていただきます。

水上紀行

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市場の予想との差に注目！

各国の政府や省庁、中央銀行などが発表する経済関連の情報を経済指標といいます。その多くは数値化され、決められた日時に公表されます。その影響を受けて売買が行われ、為替レートが変動するのです。

投資家が参考にする経済指標のデータは、各国の景気、金利、雇用、財政、株価、消費、失業率など、多岐にわたっています。（下図参照）

経済指標を見るとき、もっとも気にしてほしいのは、事前予想との差です。

いい結果が予想されているときに、実際にいい結果が出ても、それほど驚きはないでしょう。しかし、もし悪い結果が出たらどうでしょうか。みな驚いてしまうに違いありません。為替レートを大きく動かすのは、そうした驚き（サプライズ）です。

FX会社のウェブサイトなどでは、発表のスケジュールを確認できます。また、事前予想の数字が併記してあることもあります。それらと為替レートを見比べると、各指標の発表時にどのくらい為替レートが変動するかが見えるでしょう。

用語解説：中央銀行
国の金融の中心を担う銀行。通貨を発行したり、他の銀行に資金を供給したり、金融政策を実行したりする。「銀行の銀行」ともいわれる。日本の中央銀行は日本銀行（日銀）。
為替レートが変動する主な要因

水上氏の視点
マーケットの大勢の見方がどうなのか、どうなることを期待しているか。その手の内を読むことが、トレーダーの仕事であり、儲けどころです。