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【鍼灸師執筆】妊活協力男子の勘違いとは
禁欲を続ければその分精子が溜まり、妊娠がしやすくなると考えている方は、結構多いのではないでしょうか?しかし、この禁欲は精子が増えるということにつながらないのだそうです。一体どういうことなのでしょう?今井健さんの著書よりご紹介します。
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目次
- ○男性が禁欲をしても精子は増えない
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男性が禁欲をしても精子は増えない
タイミングを取る前に、パートナーに禁欲をお願いしている人もいるでしょう。何日か禁欲をすれば、そのぶん精子がたくさんたまって、妊娠の確率がより高まるのではないか、と思っている人は男女ともに多いようです。しかし、これは大きな間違いです。禁欲をしても精子は増えませんし、妊娠率が上がるわけでもありません。それどころか、禁欲期間が長すぎると、精子の質が低下して、反対に妊娠率が下がる可能性もあるのです。精子は精巣(睾丸)という臓器で、毎日つくられています。精巣の中にある精細管という管の中で、精子の祖先である精祖細胞から精母細胞、精子細胞、精子へと約74日かけて細胞分裂をくり返し、成熟した精子は精巣上体(副睾丸)にストックされます。1日につくられる精子の数は約5000万~1億個、精巣上体には最大で約10億個もの精子が貯蔵できるとされています。1回の射精で放出される精子の数は1~4億個程度ですから、貯蔵されている精子の一部しか放出されないわけです。実際、ある男性研究者が1時間おきに5回射精して、精液の中に含まれる精子の数を調べた結果、5回目の精液は粘度が薄くなっていたものの、含まれる精子の数は1回目に採取した精液と変わらなかった、との報告もあります。ですから、何回も射精をくり返すと精子の数が減る、という心配は無用です。禁欲期間が長すぎると、精子の運動率が低下するうえ、精子のDNA損傷率も高くなることがわかっています。男性の体内における精子の生存期間は、およそ3日間です。精巣上体で待機していた精子は生存期間を超えると死滅し、死滅精子は徐々に融解して、最後は体に吸収されていきます。したがって、禁欲して3日以上精子をためておいても、死滅精子の割合が増えるだけで、死んだ精子が若くて元気な精子の進路を邪魔するおそれもあるのです。また、精子が育つまでの間は酸化(老化)しませんが、成熟した時点から、老化が始まります。体内で発生した活性酸素による酸化ストレスを受けて、精子の頭部にあるDNAが損傷するのです。DNAが損傷した精子が増えると、受精しても着床しなかったり、受精卵が育たなかったりする可能性が高まります。こうした点を考え合わせると、禁欲はしても意味がなく、かえって逆効果という結論になります。射精後2日もたてば、精子の数も精液の量も元どおりに回復しますから、禁欲をするとしても1~2日でじゅうぶんです。
もっと水を飲めば赤ちゃんができる!
4週間で妊娠体質になる!不妊は病気ではなく、単に体が妊娠しづらい状態になっているだけのこと。つまり、妊娠できる体に体質を改善していくことが、妊活の重要な目的となります。体質改善のポイントは、「血流改善」「デトックス」「冷え(低体温)の解消」。この3つを同時に実現するのが、水を1日2l飲むことなのです。