目次
- ○かぜの予防
- ○かぜぎみのとき
- ○のどの痛み
- ○せき、たん
- ○鼻づまり
- ○発熱
- ○頭痛
- ○吐き気
- ○かぜに効く食材
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かぜの予防
【皮ごと加熱したアツアツの焼きみかんを】
免疫力の強化をサポートするビタミンCが豊富なみかん。それだけでもかぜ予防に有効ですが、さらに焼くことで、皮に含まれる、血流を改善する成分「テレピン酸」が実に入り、薬効成分がアップします。みかんの皮は中国では「陳皮」と呼ばれ、漢方薬として用いられるほど。皮の成分も余さずとってかぜ予防に役立てましょう。トースターでみかんを焼くトースターでみかんの皮が黒くなるまで焼き、あら熱がとれたら皮をむいてあたたかいうちに食べる。【浴室から出る前にひざから下に水を】
浴槽でよくあたたまったあとで、ひざから下にシャワーで30〜40秒水をかけます。水が冷たすぎるなら、かわりにぬるま湯でもだいじょうぶ。温度差で足の血管がキュッと収縮し、しばらくの間、足の熱を逃げにくくする効果があります。ふろ上がりでも足がすぐ冷える人にもおすすめ。【食欲がなくても食べられるすりおろしりんご】
「りんご1個で医者いらず」ということわざもあるほど、体にいいりんご。免疫力を高めてかぜ予防にも効果を発揮する、強力な抗酸化物質「ケルセチン」が豊富です。皮をむいてまるごと1個すりおろせば消化しやすくなります。食欲がないときにも食べやすく、おなかも満たされます。 -
かぜぎみのとき
【悪寒がしたら「しそ湯」を飲んで寝る】
しそは、かぜのひき始めに処方される漢方薬にも含まれ、かぜの初期症状や悪寒をやわらげる薬として使われてきました。体が冷えてゾクゾクしたら、青じそ2枚をこまかく刻み、湯のみに入れて熱湯を注いだしそ湯を1杯。飲んだら早めに横になり、体の回復を助けましょう。こまかく刻んだしそに熱湯をそそぐしその葉には発汗や解熱を促す効果がある。塩やしょうゆで薄く味つけしてもよい。【背骨の両側にある「風門」にカイロをはる】
かぜの前兆で背中や肩に張りを感じたら、「かぜが出入りする」といわれる背中のツボ「風門」をあたため、早めにケアしましょう。背中や肩のこわばった部分をもみほぐしてから、下着の上から使い捨てカイロをはります。カイロのかわりにタオルやガーゼを肌に当ててもあたため効果あり。背中のツボをカイロであたためる風門のツボは、首を曲げたときに飛び出す骨の4~5㎝下、背骨の両側にある。【ごまペーストを毎日ひとなめする】
かぜをひいて食欲がない。そんなときは、ごまペーストを毎日なめ、手軽に栄養補給を。ごまにはビタミンB群やタンパク質、カルシウムなどが豊富に含まれ、体力をとり戻す助けになります。そのままなめるほか、ホットミルクやヨーグルトにまぜる、パンに塗るなどお好みの方法でどうぞ。【梅干しの黒焼きを入れた白湯を飲む】
梅干しの黒焼きは、昔からかぜの特効薬として有名。かぜのひき始めには、梅干しの黒焼きを入れた白湯がおすすめです。梅干しをトースターや焼き網で皮が黒くなるまで焼き、湯のみに入れて熱湯を注いだら、箸で梅干しをつぶしながら飲みます。体がポカポカあたたまってきます。湯のみに入れて熱湯を注ぐ皮が黒くなるまで焼いた梅干しに熱湯を注ぐ。好みでおろししょうがを少量加えても。 -
のどの痛み
【塩+酢を入れた水でうがいをする】
塩にも酢にも殺菌作用があり、うがい薬がわりになります。のどが痛むときは、カップ1杯の水に塩と酢を小さじ1ずつ加えてまぜ、うがいをしてみましょう。痛みがやわらぐはず。酢大さじ1とはちみつ適量をぬるま湯や水で薄めて飲むのもおすすめです。【黒豆の煮物と煮汁がのどに効く】
黒豆はたんをとり去る作用があるアントシアニンを豊富に含み、のどの痛みにいい食べ物です。煮汁にもアントシアニンがたっぷりとけ出しているので、煮豆といっしょにとりたいもの。手軽に食べられる市販の煮豆でも効果は同じです。【胸をドライヤーであたためる】
胸の中心部(左右の乳首を結んだところとその周辺)をドライヤーであたためてみましょう。あたためることで免疫力がアップして、のどの菌の増殖が抑えられ、血流も改善。栄養がのどに届きやすくなり、回復を助けます。やけどにはご注意を。 -
せき、たん
【「からし湿布」をのどや胸に当てる】
小麦粉と和がらしを10対1の割合でまぜ、水を加えてスプーンでねります。ガーゼに塗って胸の中央やのどにはり、蒸しタオルで10分ほどおおいます。はずしたあとは必ずぬるま湯でふきとりを。長時間の使用は低温やけどを招くので避けてください。【「ほうじ茶がゆ」でせきを抑える】
ほうじ茶にはせきを抑える働きがあるといわれています。せきが出るときは、おかゆにほうじ茶と塩少々を加えて食べると、せき止めと同時に栄養補給もできて一石二鳥。ほうじ茶の香ばしい香りと風味で、食欲がないときもあっさり食べられます。【つらいせきに「れんこんはちみつドリンク」】
れんこんのしぼり汁には、せきをしずめ、たんの切れをよくする作用が、はちみつにはのどの炎症をやわらげる効果があります。れんこん約8㎝を皮ごとすりおろし、ガーゼで包んで汁を50㎖ほどしぼり出し、はちみつ小さじ1を加えて飲みます。 -
鼻づまり
【切ったねぎを鼻の下にはる】
かぜをひいて鼻が詰まって息苦しい。そんなときは、長ねぎの白い部分を5㎝長さくらいに切り、さらに縦半分に切って、しばらくの間、鼻の下にはっておきましょう。ねぎに含まれる辛み成分が鼻の奥の粘膜をほどよく刺激し、詰まった鼻が気持ちよく通ります。【蒸しタオルで鼻全体をおおう】
苦しい鼻詰まりを手軽にやわらげたいときは、蒸しタオルの出番。水でかたくしぼったタオルを電子レンジであたためて蒸しタオルを作り、鼻全体をおおいます。タオルの蒸気で鼻孔が広がり、5分後には鼻が通るはず。やけどに注意して行ってください。鼻をおおうように蒸しタオルを当てる蒸しタオルの蒸気を吸い込むように深呼吸。蒸しタオルは、ぬれタオルを電子レンジで30秒あたためるだけ。 -
発熱
【熱冷ましには「しょうがみそ汁」】
かぜで熱っぽいときは、みそ汁にしょうがのしぼり汁を適量入れて飲み、ふとんへ。しょうがに含まれる成分「ショウガオール」には体をあたためる作用があり、発汗を促します。寝ている間に汗をびっしょりかき、少しの熱ならすぐに下がるでしょう。あたたかいみそ汁にしょうが汁をプラス体をあたためて疲労回復に効果的。具にねぎを加えると、さらに熱冷まし効果が高まる。【熱が出たら氷枕などで両わきを冷やす】
手足が熱くなって顔が赤みを帯び、熱が上がりきったら、タオルで包んだ氷枕(冷却枕や保冷剤などでもOK)をわきの下に20分ほどはさみます。わきは皮膚の表面近くを血管が通っているので、血液が効率よく冷やせて熱が下がりやすいのです。【「とうふ湿布」でおだやかに冷やす】
突然の発熱! でも、熱冷ましの冷却シートがないというときには、とうふで代用品が作れます。よく水きりしたとうふ1丁に小麦粉⅔カップ、あればしょうがのすりおろし適量を加えてまぜ、ガーゼかハンカチで包んでおでこにペタリ。ほどよいひんやり感で熱冷ましに最適です。くずしたとうふに小麦粉をまぜるとうふの水きりは、キッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱すれば早くて簡単。【牛乳酒を飲んで寝ればラクになる】
なべに焼酎100㎖を入れて火にかけ、沸騰したら火を止め、牛乳100㎖を加えまぜます。焼酎で体があたたまり、牛乳の安眠効果でぐっすり眠れるので、寝る前に飲めば体の回復を助けるのに効果的です。しっかり加熱して焼酎のアルコール分をとばすと、お酒が苦手な人も飲めます。 -
頭痛
【片頭痛は、はち巻きを巻いて応急処置】
片頭痛は、血管が過度に拡張することで痛みが起こるといわれています。はち巻きを頭に巻いて拡張した血管を圧迫すると、血液の流れがある程度せき止められ、血管の拡張も抑えられて痛みがやわらぎます。 -
吐き気
【のどごしのいい「くずミルクティー」を飲む】
消化吸収にすぐれ、胃腸に負担がかからないくず湯は、吐きけがするときの栄養・水分補給に最適。ひと手間加えてミルクティー風にすると、もっと飲みやすくなります。作り方は左のとおり。子どもには、紅茶を入れないくずミルクもおすすめです。くず粉を牛乳と紅茶でときのばすくず粉大さじ1を倍量の水でとき、牛乳1カップと砂糖大さじ1を加えて火にかけ、まぜながら煮る。とろみがついたら火からおろし、濃いめの紅茶液大さじ3をまぜれば完成。 -
かぜに効く食材
かぜは体力を消耗するので、栄養をしっかり補給したいもの。かぜの治りがよくなる食べ物を積極的にとりましょう。【しゅんぎく】
ウイルスの侵入をブロックして、のどや鼻などの粘膜を丈夫にするビタミンAが豊富。油といっしょに食べると吸収率が高まる。【ねぎ】
かぜに効く食べ物の代表格。辛み成分のアリシンに血流を促す作用があり、体をしんからあたため、発汗を促進。熱を下げる。【大根】
大根おろしには消炎作用のある辛み成分が含まれ、のどの炎症などに効く。皮ごとすりおろし、おろしたてを食べるのがポイント。【オレンジ】
皮を干してせんじて飲むと解熱作用がある。きんかんやみかんも同様。実の部分は、免疫力アップの助けとなるビタミンCも豊富。【卵】
卵黄は、発熱や高熱によるけいれんや意識混濁の防止に、卵白は、発熱に伴うのどの痛みやつらいせきに。
一生モノの知恵袋 すっきり節約編
第5章 健康の知恵袋より
読むだけですぐに役立ち、実行すると毎日の暮らしと気持ちが超すっきり。時間、お金、場所、手間の節約にもなる知恵と工夫をギュギュギュっとお届けします。