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- ○昔は洋服、今は着物にバレエ鑑賞
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昔は洋服、今は着物にバレエ鑑賞
最近、お金をかけていることと言えば、趣味のバレエ鑑賞でしょうか。3年に一度、スターダンサーが東京に集まる「世界バレエフェスティバル」が開催されるのですが、チケットは取りにくく、しかもとても高い。一番取りにくいのがガラ公演(選りすぐりの場面を集めたハイライト公演)ですが、これがS 席で1枚2万9千円。そのほかに、Aプロ(フェスティバル前半のプログラム)、Bプロ(フェスティバル後半のプログラム)があってそれぞれS席で1枚2万6千円です。加えて、その前の月には幕開けに「全幕特別プロ」があったり、前夜祭的な催しがあったりして、すべて行くとけっこうな出費になります。以前は、夫と一緒に行っていましたが、倍の値段かかるのがなんだかアホらしくなったので、今ではひとりで行っています。結婚する前は、もうとにかく洋服やアクセサリーなど、身に着けるものにお金をかけていましたね。28歳から35歳までの7年間が、私にとっては怒涛のハイファッションブームでした。いろいろなブランドの担当者から「桜沢様の好きそうなお品が入荷いたしました~」と電話がかかってくると、「じゃあ見に行くわ」と出かけ、別室でシャンパンなどをサービスされたら、ついついお財布が開いてしまい……。最盛期には、年間で2000万円ぐらいはファッションに費やしていました。ファッションの流行はサイクルが半年なので、半年ごとに新しいものを買わなければいけないのです。そのサイクルを続けなければいけないのは、かなり大変。買ったものの中には、もちろん数年着るものもありますが、新しいものがやっぱり気になるのです。そして、去年着ていたものは「ここが違う」と古く感じてしまって。サングラスも、毎年買わないと、ちょっと形が違うのです。だから、恐ろしくもありました。でも、妊娠を機に、半年間買うのをガマンしたら、なんだかスッと憑(つ)き物が落ちたようになりました。次の半年分を買わない、ということをやるとどうなるかと言えば……。別にどうでもよくなりました。ファッションは今も好きですけれど、以前に比べて一歩引いて見られるようになりました。今考えると、なぜあんなに湯水のようにお金を使っていたんだろう、と思います。食事ももちろんほぼ外食。夜遊びしたり、お酒を飲んだり、おごったりもしました。久しぶりに会う人に、「あの時、エリカさんにお酒をおごってもらいましたよね」とよく言われます。本人は覚えていないのですが、きっといっぱい飲ませていたのでしょう。エンゲル係数も高かったはずです。そういう意味で、今はあのころに比べたら、ずいぶんまともになってきたように思います。以前よりお金は使っていないはずなのに……どうしてお金がないのでしょうね。「変だな変だな?」ってずっと思っていたんですけれど、最近やっと気づきました。お金もひとりで使うのと家族で使うのとでは違うんですよね。たとえば、手元に10万円あったら、独身のころはそれをどう使おうとすべて自分の自由だったけれど、家族がいると、4人分の食費がかかるし、塾やおけいこのお金も必要です。「そんなにお金を使っていないはずなのに貯まらないって……あっ! 家族がいるからだ!」ってようやく納得しました。最近は、ネット通販をよく利用します。自分の中でよく「アマゾン祭り」とか「楽天祭り」を開催しています。「今日もまたなにか届いたけど……」って、夫にすごく怒られますけれど。夫も家にいるので、ナイショにできないのです。私は今、ガラケーを使っていますが、スマホじゃなくて本当によかった、と思います。スマホだと、電車の中でもネットショッピングができますよね。私がもしスマホを持っていたら、絶対に電車の移動中にお買い物しているはず。怖いので、もうしばらくはガラケーのままでいく予定です。時間を選ばずに買い物できるというのは、便利と言えば便利ですけれど、やっぱり中毒性がありますからね。特に夜は怖い。「夜中のラブレター」と同じで、朝になって見たら、「あれ? なんでこんなに盛り上がっていたんだろう」という感じでね。ワンクリックで買えてしまう設定はよくないですね。「買い物カゴ」に保存しておいて、しばらく時間を置いてからもう一度考えてみる方法にしてみようかとも思っています。
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