更新
関連タグ:
バランスのよい自分で自分をほめる方法とは
たまには自分で自分をほめたいときってありますよね、でも正しい自分の褒め方を知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで鈴木徹太郎さんの「わたし肯定力」より自分の褒め方をご紹介します。
- 閲覧数:2,095 views
目次
- ○自分で自分をほめる
-
自分で自分をほめる
わたし肯定力の大きな武器の1つは、自分で自分をほめることです。自分をほめることを恥ずかしいと思ってはいけません。ただ、人前で自分をほめなければいいだけです。わたしは、昔からの教えの影響で、すぐ自分を叱るクセがずっと抜けませんでした。反省することは悪いことではありません。でも、それはあくまでも次によくなるためです。後悔はよくありません。後悔は、なげき悲しむことですから、次につながりにくいのです。後悔してしまうこともありますが、そこはきっぱりと気分を変えて、次によくなっていくための反省点を知り、「よし、やるぞ、わたし」と、元気よく前向きに仕向けたいものです。その際、前向きに自分を仕向けるといっても無理はいけません。あくまでも「わたし肯定力」が大事です。今のままの自分を認め、そのうえでさらによくしていくために、これをやったらどうかということをつけ加えていくのです。前の自分を否定するのはよくありません。意味がないと思います。というのも、そういう結果を生み出したのも自分です。そんな自分にダメ出ししても喜ぶのは、ライバルや敵ばかりです。ここでライバルや敵といいましたが、戦うときには敵、ライバルの関係となります。ただ、決して、怒りや憎しみだけで戦いはするものではありません。中国の古い兵法書である『孫子』も、怒りや憎しみはいずれ収まるけれども、戦いに破れたら自分やまわりの存在を失うこともあるといっています。そして、自分の目的というか、自分やまわりの人たちの平和な関係や、心地いいレベルをダメにする存在には、絶対に負かされてはならないとします。そのために、自分を中心にいい関係と実力をつけていくことを提案しているのです。話は少しはずれましたが、わたしがいいたいことは、今の自分、これまでの自分にプラスして加えていったらいいこと、これからは修正した方がいいことを見つけ、知ったうえで前を向いていこうということです。この前を向いていくということは、自分を信頼していけばいいということです。あまりポジティブ、ポジティブと大げさにいうことは必要でありません。かえって無理を自分に強いることになりかねません。これまでに述べてきたように、大切なのは、自己信頼です。つまりわたし肯定力を持ちつづけるということです。ありのままの自分を認め、そのままの自分は大したもんだと思い、それを基礎にして、一歩でも半歩でも進めばいいのです。一歩でも半歩でも進むとき、これはこれで結構大変です。疲れることもあります。少しの勇気も必要かもしれません。そこで、自分をほめてあげるのです。「凄いぞ、わたし」「よくやった、わたし」「大したもんだ、わたし」「かっこいいぞ、オレ」「何て素敵なんでしょう、わたし」と1人で、自分に向かってほめるのです。できたら、これに自分へのごほうびをあげるのもいいものです。さらに人生って楽しいぞと思えますし、自分が活き活きと輝くでしょう。自分へのごほうびは、人それぞれちょっとしたうれしい物を用意したらいいと思います。わたしの友人の1人は派手な経営コンサルタントで、ごほうびとして好きなネクタイを買っていました。また別の金持ちは、高級ワインを買っていました。昔の大作家池波正太郎さんのお母さんはたまに1人で高級寿司を食べていたとか。これもごほうびの1つだったようです。わたしは、1人よりも親しい友人を誘っておいしいレストランで食事をしたりするのが好きです。そうでないときは、好きな作家の全集などを買って楽しんでいます。これといって趣味がないわたしは、アマゾンで古本を買ったり、スーパーでおいしそうな物を買ったりするのが好きです。おいしいものを見つけては、人に食べさせようとして、ありがた迷惑と感じられているようです。人に何かちょっとしたものをさしあげる喜びは、祖母がいつも実行し、それの運び屋みたいに手伝わされた私の第二の習性のようなものです。変な自分に向けられた喜び、ごほうびの1つになっています。これは自分の喜びの押しつけにもなるので自重しなくてはいけないと思ってはいます。こうして自分へのごほうびは食べ物やファッション系が多いようですが、自分に向けた文章(手紙)も素晴らしいと思います。文章、手紙は他人に出したいし、また、他人からもらうとうれしいものです。だけど、いつも自分の思うときにというわけにはいかないものです。ネット上に自分の思いを書くのも、どうか。どうしても他人の目を意識して、かっこつけたり、よそいきの表現がはんらんしてしまいます。だから自分向けのノートをつくり、自分に向けて、メッセージを書く。ちょっぴりの反省と、多くの励まし、ほめ言葉で。
わたしは、
決して失望などしない。
どんな失敗であろうと、
新たな一歩となるからだ。
トーマス・エジソン
発明家