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お腹が鳴るのは空腹のせい?お腹が鳴る原因をわかりやすく解説
お腹が鳴る原因の多くは空腹かどうかとは関係ないというのをご存知ですか?お腹はすいてなくても鳴るのです。坂井信之さんの「香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学」より脳を錯覚させるダイエットのコツをご紹介します!
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目次
- ○お腹の鳴る音にだまされてはいけません!
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お腹の鳴る音にだまされてはいけません!
●お腹はすいてなくても鳴る
もうすぐお昼なのに、会議はまだ終わらない。シーンと静まり返るなか、息をとめても、お腹に力を入れても、どうしてもお腹が鳴って困ったことはありませんか。よく、お腹が鳴るのは胃が空になったサインだといわれますが、じつは通常の生活では、そういうことは起こりません。実際は、空腹ではないのにお腹が鳴ることのほうが多いのです(生理学的には空腹によってお腹が鳴ることを飢餓収縮といいます)。つまり、お腹が鳴ることと空腹かどうかは、必ずしも関連しないということです。あの音の正体は、ごはんを食べるときに一緒に飲み込んでいた空気なのです。胃が蠕動(ぜんどう)(内容物を下へ送る運動)したときに、この空気が胃の中で音を立てているのです。では、食べる前に胃が蠕動するのはなぜかというと、脳から「食事の時間になった」という情報が胃に伝わるからです。時計を見て、「そろそろお昼だ」と思うことが引き金になり、胃がお腹のスペースをあけようとして動き出し、お腹が鳴るわけです。このように、脳からの指令によって起きる胃の反応や収縮を頭相(とうそう)反応といいます。梅干を見ると唾液が出るのも、揚げ物などを見て「脂っこいだろうな」と思っただけで、分泌される消化液に脂を分解する成分がふえるのも、同じような理屈です。ですから、朝食をたくさん食べたのに、お昼になる前にお腹が鳴ったら、すぐに食べるのではなく、「いまお腹が鳴ったけど、これは間違いだよね」と意識し、「朝食でこれだけ食べたから、昼食はこれくらいにしよう」と調節するといいでしょう。「お腹が鳴った」からとか「時間がきた」から食べるのではなく、自分が本当はどれくらい空腹なのか確認することで、食べすぎを防ぎ、無理のないダイエットにつながります。
香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学
第5章 脳を覚醒させるダイエットより
人間は無意識に感情や行動が変わってしまうということが、さまざまな実験や研究を通してわかってきています。 本書は、こうした脳科学や応用心理学の知恵を日々の生活に活用し、脳を勘違いさせることで毎日を楽しくすることを目的としています。