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心理学の先生が教える!甘党のためのダイエットのコツ

甘いものがやめられなくてダイエットを断念した経験はありませんか?甘いものが大好きという方には本当につらいですよね。なぜ甘いものがやめられないのかその理由を科学的にお伝えします!

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目次

  1. ○なぜ甘いものはやめられないの?甘党のためのダイエットのコツ
     
    • なぜ甘いものはやめられないの?甘党のためのダイエットのコツ

      ●まずは手の届くところに置かないことが、食べる量を減らすための第一歩
      「甘いものが大好きでやめられない」と言う人がいます。
      いったいなぜでしょうか。
      ネズミを使った実験によると、ネズミに甘いものを食べさせると、麻薬や性的快感などの刺激を与えられたときと同じように、脳の報酬系といわれる場所が活性化されることがわかっています。
      実験を行なった学者は、ネズミに甘くないおいしいものを食べさせても報酬系は働かないので、これは甘いもの独特の効果だと主張しています。同じように、人間も脳の報酬系が働くから甘いものがやめられないのだというのですが、人間にもそれが当てはまるかどうか、実際のところはわかっていません。
      ただ、人間でも甘いものを口に入れると、痛覚の閾値が上がる、つまり痛みを感じにくくなるという話もあります。ですから、人間も甘いもので本能的に「何か」が変わる(たとえば脳内麻薬様物質がふえるなど)というのは、ありえる話です。
      さて、「ダイエットのために食べるのをやめたい、せめて減らしたい」と思う人は、座って手の届くところにアメやチョコレートなどの甘いものを置くのをやめましょう。わざわざ立ち上がって食べにいくのは面倒なので、それだけでも食べる頻度を減らすことができます。
      また、お菓子をストックしている人は、いますぐ片づけましょう。視界に入れば食べたくなりますし、あればあるだけ食べてしまうからです。
      前出のワンシンク博士が行なった実験を見てみましょう。
      彼は、大勢の秘書が働くオフィスで、秘書1人ひとりにチョコレートが30粒入った蓋つきの容器をプレゼントしました。半数の秘書には透明な容器を、あとの半数の秘書には中が見えない白い容器を渡しました。そして、彼女たちが帰宅したあと、その日に食べたぶんを補充しておくという作業を2週間続けました。
      その結果、透明な容器をもらった秘書は、白い容器をもらった秘書よりも、チョコレートをつまんだ回数が67パーセント多くなりました。これは、透明な容器は中身が見えるため、ひんぱんにチョコレートのことを考えたからです。逆に、白い容器をもらった秘書は、あまりチョコレートのことを考えずにすんだのです。
      また、別の秘書グループに対して、こんな実験も行ないました。
      チョコレートが30粒入った容器(今回はすべて透明の蓋つき容器)を配り、その容器を置く場所を1週間ごとに変えたのです。
      最初の1週間は各自のデスクの上、次の週はデスク左側の最上段の引き出し、3週目はデスクから約2メートル離れたファイルキャビネットの上、という具合です。人によって容器を移動させる順番が違うことはありましたが、置き場所は同じでした。
      この実験で、秘書たちは、容器がデスクの上にあるときは1日平均9粒のチョコレートを食べました。引き出しを開けなければならないときは1日6粒でした。立ち上がって取りにいかなければならないときは4粒でした。
      つまり、食べるのに手間がかかると食べる量が減ったのです。また、秘書たちの証言によれば、距離が離れていて、「食べようか、やめようか」と考える時間があると、食べることへの衝動を抑えやすくなったといいます。
      こうしたことから、食べるのが面倒になるような状況をつくることが、甘いものから遠ざかるいちばん効果的な手段だといえます。
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