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「スタイルがいいよ」と言われても「そんなことはない」という人の心理

自分のカラダ、好きですか?周りから「あなたはやせているよ」とか「スタイルがいいよ」と言われても、「そんなことはない」と素直に信じようとしない人は危険かもしれません。坂井信之さんの「香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学」よりその理由をご紹介します。

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目次

  1. ○「私は太っている」と思うのは、自分の体型をゆがめて見ているからかもしれません
     
    • 「私は太っている」と思うのは、自分の体型をゆがめて見ているからかもしれません

      率直にいって、あなたは自分の体型をどう思いますか。やせているか太っているかでいうと、実際の姿よりも「自分は太っている」と思っているケースが多いのではないかと思います。
      これは、ボディイメージのゆがみといわれる現象です。
      年代別に調べても、とくに10代後半から20代前半までの人には、自分の体型だけ横幅を広く見つくろうという、ある種の錯覚が起きています。周りから「あなたはやせているよ」とか「スタイルがいいよ」と言われても、「そんなことはない」と素直に信じようとしないのは、知覚自体がゆがんでいるからです。
      この場合、たんなる謙遜(けんそん)なら対処しやすいですが、知覚のゆがみを治すのは難しいといえます。しかも、問題は、これがエスカレートすると摂食障害になっていく可能性があることです。基本的に、摂食障害は、まじめで何でも熱心に取り組む人に多い病気です。
      たまに食べすぎるのは誰にでもあることで、心配する必要はありません。しかし、それに対して、「やせたいのに、また食べてしまった。自分はダメな人間だ」と罪悪感をもち、食べなければやせていくことを唯一の生きがいや成功体験にすると、歯止めがきかなくなります。
      それが高じて、もし病気になれば、克服するには長い年月がかかります。
      ですから、周りから「あなたはやせているよ」と言われたら、素直に「自分の体を正しく見られているだろうか」と考えてみましょう。それを繰り返すうちに、自分の体を客観的に見つめることができるようになります。これは摂食障害などにならないためにも非常に大切です。
      また、やせることのほかに、自分に自信をもてるような成功体験を何かもつとか、楽しくなる趣味を深めるなども効果があります。
香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学

香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学

坂井 信之

かんき出版

第5章 脳を覚醒させるダイエットより

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