目次
- ❶野菜から食べはじめる
- ❷丼物は避ける
- ❸時間をかけて楽しく食べる
- ❹食べた量がわかるようにする
- ❺毎日、食べたものを記録する
- ❻三角食べをしない
- ❼すてきな異性と食事をする
-
❶野菜から食べはじめる
食べる順番とダイエットの関係は、マスコミなどでも取り上げられ、最近は多くの人が知るところとなりました。野菜など繊維質の食材を最初に食べると、すぐにお腹がふくれた感じがしてきます。さらに、繊維質のおかげで血糖値の上昇がゆるやかになり、インスリンが脂肪をため込むのを防げるというのがその原理です。 -
❷丼物は避ける
ダイエットにいちばんよくないのは丼物です。食べるのに時間がかからず、一気になくなるため、食べすぎの元になります。そして、よく噛まずに早く食べたりすると、血糖値が急激に上がり、インスリンが余分な血糖を中性脂肪としてたくわえたり、すでに体内にある脂肪を代謝せずにためこんだりする方向に働きます。 -
❸時間をかけて楽しく食べる
楽しい気分で食べ、心地よい香りや味を十分に感じ、時間をかけてよく噛んで食べるようにすると、脳が「十分に食べた」と判断します。そして、「ここで食べ終わろう」というサインを出すため、食べすぎを防ぐことができます。野菜を先に食べる方法と同様、血糖値の急上昇も防ぐことができます。 -
❹食べた量がわかるようにする
食べ終わった肉や魚の骨、カニやエビの殻などはそのままお皿に置いておき、テーブルから下げないようにしましょう。食べたことが目で確認でき、満腹感を得られやすいからです。 -
❺毎日、食べたものを記録する
「こういうものを、これくらい食べた」と記録に残しておくと、食べた量がわかるだけでなく、栄養学的にも食生活を改善しやすくなります。だいたいのカロリーもあわせて記録するとなおいいでしょう。
-
❻三角食べをしない
ごはん、主菜、副菜という順に食べるのが「三角食べ」です。これは日本の文化でもあり、小学校の給食で習った人も多いでしょう。そのままでは味のないごはんと、おかずを口に入れて、それぞれのおいしさを引き立てることを口内調味(口内調理)といいますが、こうすると食べ方のバランスがいいということで推奨されてきました。でも、栄養士さんに怒られそうですが、ダイエットのためには三角食べよりも、1つのお皿のものを食べ終わったら次のお皿に移る、という食べ方のほうがいいのです。いろいろなお皿からすこしずつ食べると、どれくらい食べたか把握(は あく)しづらくなりますが、この食べ方なら、空になったお皿が目の前にふえていくので感性満腹感を引き起こしやすいからです。結果的に、より少ない量で満足できます。 -
❼すてきな異性と食事をする
カナダの心理学者プリナーとチェイクンが、女性にクラッカーを食べてもらう実験をしました。すると、女性と同席したときよりも、男性と同席したときのほうがクラッカーを食べる量が減ることがわかりました。さらに、より魅力的な男性と同席しているときのほうが、クラッカーを食べる量が少なかったのです。つまり、女性は、魅力的な男性と一緒にいると少食になる傾向があるのです。ダイエットしたい女性は、会食の相手に魅力的な異性を選ぶと食べすぎを防ぐことができるでしょう。
ガマン型ダイエットには危険がいっぱいです。また、安易にダイエット食品に頼るのもおすすめできません。
健康的なダイエットをするためには、「おいしく食べることを大切にしながら、ちょっとした工夫をする」というスタンスを守ってください。
以下に、ダイエットのポイントをあげておきましょう。
香りや見た目で脳を勘違いさせる 毎日が楽しくなる応用心理学
第5章 脳を覚醒させるダイエットより
人間は無意識に感情や行動が変わってしまうということが、さまざまな実験や研究を通してわかってきています。 本書は、こうした脳科学や応用心理学の知恵を日々の生活に活用し、脳を勘違いさせることで毎日を楽しくすることを目的としています。