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- ○何をやっても良くならない足のむくみの最新治療法
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何をやっても良くならない足のむくみの最新治療法
テーピングは抜け道血管の成長を妨げ、むくみとそれに伴う皮膚などの変化や血液がたまって瘤(こぶ)状態になる静脈瘤の将来的な予防には効果があり、役立ちます。軽度なむくみやだるさ、冷え症はテーピングをすることである程度解消します。ただし、抜け道血管の暴走が多いときやすでに皮膚が黒ずむなどの変化が見られるとき、そして実際に静脈瘤ができてしまっているときは、テーピングだけでは改善しません。専門医による手術が必要となります。手術は「静脈内レーザー治療」が短時間に終わり、もっともカラダに負担が少ない最先端手術と言われています。具体的にどういうことをするかというと、レーザー血管内照射といって、0・2~0・4ミリという極細の光ファイバーを静脈内に挿入して、ファイバーの先端からダイオードレーザーを照射します。【レーザー手術】照射する箇所は、抜け道血管が流入するアーチ状静脈やリンパ水がしみ出やすくなった静脈、またはすでに拡張して瘤(こぶ)状態になっている静脈で、レーザーから出る1000度の熱で閉鎖し、消失させます。手術中は静脈麻酔による全身麻酔なので、患者は意識がなく寝ている状態です。なので、当然痛みを感じません。両脚の治療は10~20分で終了するという短時間の手術も負担を軽くしています。皮膚には傷ができないし、外来手術なので日帰りが基本です。その日から運動や仕事もできるし、ダイオードレーザーの関係上、術後の痛みもほとんどありません。いずれにしても、まずは自分の足の状態をチェックしてみて、その上で「足の甲テーピング」を試してください。それでもあまり変化がない場合は、今掛かっている医師か、最寄りの心臓血管外科医に相談するようにしてください。足のむくみはあなたのカラダが発している「声」です。なにかトラブルになりそうな予感だったり、すでにトラブルが始まっている前兆だったりをその声が必死に教えようとしています。しっかりとその「声」を聞いてあげてください。そして、その声に従って自分のカラダのメンテナンスやケアを怠らないようにする。それこそが、長生きの秘訣であり、快適な毎日を楽しく過ごせるコツでしょう。