目次
- ○黒烏龍茶も!?結局、コーヒーは身体に良い?悪い?
- ○食物繊維には2種類ある
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結局、コーヒーは身体に良い?悪い?
これも結論から言えば、コーヒーそのものが「身体に良い、悪い」というものではないと思います。なぜなら、ここまで述べてきたように、人間は一つの食材の栄養素だけで身体や健康をつくっているのではなく、いろいろな食材の栄養素の相互作用によって同じ食材でもプラスにもマイナスにも影響が出てくるからです。ビジネスパーソンにとってコーヒーはカフェインの力で気分転換や目覚ましなどに欠かせない飲み物の一つ。コーヒーをブラックでそのまま飲むだけなら、特に問題はありません。ただし、コーヒーを飲むときに、必ずミルクや砂糖を入れる人、あるいは缶コーヒーを飲む人は少し注意が必要です。脂肪分や糖質を一緒に摂ることになるからです。糖質の中には、砂糖に代わるオリゴ糖などの多糖類やアセスルファムK(アセスルファムカリウム)、スクラロースなどの甘味料も含まれます。また、コーヒーがいわゆるメタボリックシンドロームに効果があるのではという話から、ダイエットや中性脂肪の減少のために飲むという人もいますが、その辺りもコーヒーを飲むだけで即、そうした効果が期待できると考えるのは早計だと思います。同じく、黒烏龍茶もビジネスパーソンに人気ですが、糖質や脂肪の吸収を抑える働きをしているのは黒烏龍茶そのものというよりも、黒烏龍茶飲料に混ぜてある難消化デキストリンという食物繊維の働きによるもの。食事をすると一時的に血糖値が上昇しますが、食物繊維はこの上がり方をゆるやかにする効果があるというわけです。とはいえ、もともと日本食では食事の際に食物繊維の豊富な食材を一緒に摂ることが多いので、本来ならそういった飲料に頼らなくてもいいはず。昔の人は、「お肉を食べたら、同じ量だけ一緒に野菜も食べなさい」と教えていましたが、まさに黒烏龍茶を飲むのと同じ働きのことを言っていたわけですね。 -
食物繊維には2種類ある
私たちの身体に良い働きをしてくれる食物繊維は大きく分けると2種類あります。水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」です。「不溶性食物繊維」はレンコン、ゴボウなど、いわゆる「よく噛んで食べる」野菜などに多く含まれるもの。「水溶性食物繊維」はサトイモや長イモ、オクラ、メカブやワカメなどの海藻類に多く含まれ、ねばねば系とさらさら系があります。特に、ねばねば系の食物繊維は胃腸の中に長く留まって働いてくれるため腹持ちがよく、食べ過ぎを抑えたり糖質や脂肪の吸収をゆるやかにしてくれます。
忙しい人の世界一シンプルな「食」習慣
第2章 これは健康? 不健康? 食べ物の嘘とホントより
いきなりですが、問題です。 コンビニ飯・外食続きでも栄養バランスがとれる食習慣とは・・・? 「食」習慣は 5色バランスで はじめよう。 面倒くさがり屋も、すぐできる! コンビニ食で実践する「5色健康法」 コンビニ食つづきの忙しいあなたも、 「疲れない」「痩せる」がストレスフリーで実現する!