目次
- ○噂に気をつける
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噂に気をつける
「Aさんが50ドルを手に入れるためにどんなことをすればいいか?」その課題をBさんに決めてもらいます。Aパターン
事前にこっそり「AさんはBさんを尊敬しているらしい」という旨のことをBさんに伝える。
すると、Bさんが出す課題は「おもしろいことを言う」「昨日の出来事を紙に書く」など簡単なものになる傾向がありました。Bパターン
事前にこっそり「AさんはBさんを下しているところがある」という旨のことを伝える。
すると、Bさんが出す課題は「犬の真似をして3回吠える」「500から逆に7つ飛ばしに数をかぞえる」など厳しくなる傾向がありました。結果
Aパターンとくらべると、Bパターンでは、Bさんが厳しい課題を選ぶ確率が2倍になりました。…つまり
批判をすると
課題のレベルが上がり
敬意を払うと
課題のレベルが下がる。陰で人のことを噂すれば、良くも悪くも自分に跳ね返ってくるもの。陰で批判をすれば、自分も知らないところで批判され、賞賛をすれば、自分も知らないところで賞賛され、そして、その批判や賞賛は雪だるま式に増えていくことでしょう。ですからたとえゴマすりやお世辞でもいいから、陰で批判するくらいなら、陰で賞賛しまくるべきです。陰で賞賛されることを嫌がる人はいません。賞賛された相手は、一方的に誠実さを感じ取り、良い感情を持つことでしょう。また、誰に対しても批判的なことは言うべきではないのはもちろん、自分が陰で批判されているのを知っても無視します。批判というものはなくなりません。反論してもエネルギーの無駄です。もちろん固定された人間関係の中にいると、誰かの何気ない一言や行動によって、感情を乱されることもあるでしょう。それでも、周囲のいいところ、尊敬できるところ、愛らしいところだけに目を向け、言葉にする心がけが私たちを救います。ふだんから、身のまわりの人についてどのように話しているか。その結果が鏡のように跳ね返って、応援したい、うまくいかせたいという力か、困らせてやりたい、足を引っ張りたいという力となって、自分の運に影響を与えるのです。
良い噂だけを流し、悪い噂からは距離を置こう。
図解 モチベーション大百科
CHAPTER1 動機づけのモデルケースより
“モチベーション"の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。