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「セルフ・ハンディキャッピング」を克服する方法

やる前から、失敗したときのことを考えて言い訳をすることを「セルフ・ハンディキャッピング」と言います。こういう見苦しい言い訳をする人は、たいてい自信がない人です。では、どうすればセルフ・ハンディキャッピングを克服できるのかご紹介します。

内藤 誼人

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目次

  1. 〇自分への「言い訳」と「正当化」をやめてみる
  2. 〇「セルフ・ハンディキャッピング」を克服する
     
    • 自分への「言い訳」と「正当化」をやめてみる

      やる前から、失敗したときのことを考えて言い訳をする人がいます。
      こういうのを「セルフ・ハンディキャッピング」と呼びます。自分にはハンデがあるのだから、失敗するのも当たり前だというわけですね。
      けれども、こういう見苦しい言い訳をする人は、たいてい自信がない人です。勝負をする前からすでに白旗をあげているようなものですから、自信がつくわけがないのです。
    • 「セルフ・ハンディキャッピング」を克服する

      テキサス大学のトッド・リスカは、体育学部の学生189名にランニングの試験をさせたことがあります。その際、リスカは、どれくらいセルフ・ハンディキャッピングをするのかも調べました。
      「今日は体調が悪いからタイムはそんなによくないと思う」
      「今日は、ちょっと集中できない気がする」
      「昨日、よく眠れていないから」
      こういう言い訳をするのかどうかを調べる一方で、自信を測定するテストも受けてもらいました。
      その結果、自信のある人は、こういう言い訳を「しない」ことが判明したのです。
      自信を持つためには、まだ何もやっていないのに言い訳するクセを直す必要があります。「どうせうまくいきっこない」と思っていたら、うまくいくわけがありません。「自分なら、絶対にいい結果が得られる」と信じなければ、本気を出せるわけがないのです。
      自信のない人は、言い訳と正当化の名人です。
      「理屈と膏薬は、どこにでも付く」という言葉があります。
      自信のない人は、よくそんな言い訳をデッチあげられるものだ、と感心してしまうほどに、みごとな言い訳をこねくりだすものです。そういう言い訳を事前に用意しておくことで、自分が傷つかないように身を守っているのでしょう。
      ただし、それをやっているうちには、自信などつくわけがありません。
      我が身を振り返ってみて、どれくらい言い訳をしがちなのかを考えてみてください。何かをする前から、クセのように言い訳をしてしまう人は、そういうところを改めるようにしなければなりません。
      もし言い訳が頭に浮かんだら、「でも、やってみなきゃ、本当のところはわからない」と、すぐに打ち消すようにしてください。
      言い訳しそうになるたび、言い訳をするのは自分が弱いからだ、ということを素直に認め、言い訳しそうになる自分を叱咤してください。
      これをくり返していけば、少しずつ自信もついてくるでしょう。
自信をつける習慣 よけいな迷いが消えていく58のヒント

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内藤 誼人

明日香出版社

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