目次
- ○初対面に全力を注ぐ
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初対面に全力を注ぐ
被験者にAさん、Bさんふたりの人物の性格を次の順番で説明します。
そしてどちらの人物がより好ましく感じるかを答えてもらいます。Aさん
頭がいい、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深いBさん
嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭がいい結果
被験者のほぼ全員が、Aさんに好感を持ちました。(参考 心理学者ソロモン・アッシュの実験)
…つまり
先に提示された性質は、
後で提示された性質を包括するほど
強い意味を持つ。第一印象は記憶に残りやすい、または印象を決めやすいものです。はじめて顔を合わせた人とは、その場で「お互いの印象」を残します。そしてその印象は色濃く残ります。あとで第一印象と異なるふるまいをしても、ひとたび刻まれた印象は変えにくいのです。これを初頭効果といいます。ですから、相手から受けた第一印象は、判断材料としては正確性に欠けます。反対に、こちらの第一印象は良くするにこしたことはありません。忙しいとか、疲れているなどの理由で、適当に接してしまってはもったいないです。私などはふだんジャージ姿でオフィスをうろついていますが、突然の訪問客にも対応できるよう、いつでも一張羅に着替える準備ができています。対人だけではありません。最初に見せられた情報は、たとえ氷山の一角だとしても、全体の印象を相手に思い描かせます。たとえば一日や一年を振り返るとき、「良かったこと」から思い出すと、良い一日、良い一年の記憶として残りやすくなります。またPR 文やプロフィールは、一番強調したいことを一番最初にもってくるのが鉄則です。
「はじめまして」は理想の自分を演じよう。
図解 モチベーション大百科
CHAPTER5 人脈作りのモデルケースより
“モチベーション"の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。