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月経周期と女性ホルモンの関係【医師監修】

ダイエットと一口にいっても、効果には個人差がつきものです。特に体の仕組みが全く違う男女では、ダイエットポイントも大きく異なります。痩せるためにまず抑えたい、ホルモンのしくみをチェックしてみましょう。

牧田善二(AGE牧田クリニック院長)

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目次

  1. 生理前後、閉経後の注意点
  2. 月経周期と女性ホルモンと体のサイクル
     
    • 生理前後、閉経後の注意点

      女性は、生理の前後で体重が変化しやすくなります。生理の1週間前は、女性ホルモンのプロゲステロンが多く分泌されることで、身体がむくみやすくなり、体重増加、頭痛、腰痛、だるさ、便秘または下痢、イライラ、集中力の低下といったPMS(月経前症候群)が現れやすくなり、やせにくくなります。逆に、生理が終わってから1週間後からはエストロゲンが多く分泌され、ダイエットの効果が高まるとされています。女性ホルモンのしくみを理解して、体重が思ったように減少しないからといって、必要以上に気にしないようにしましょう。
      生理前は食欲を抑えるのが難しいと思いますので、このときは積極的に肉料理を食べるとよいでしょう。牛や豚、羊のレバーなど、鉄分を多く含むものは、生理後の貧血対策にも効果的です。
      健康診断の数値の中で、女性に意識して欲しいのは悪玉(LDL)コレステロール値です。一般的に、男性よりも女性の方が高く、とくに、閉経後に高くなる傾向があります。これまで異常を指摘されてこなかった女性でも、閉経を迎えたとたんに高くなって驚く人も多いようです。
      悪玉コレステロール値が高いと、動脈硬化の危険が高まります。具体的には、心臓に血液を送っている冠動脈という大切な血管にコレステロールがたまり、80〜90%狭窄すると狭心症。100%つまると心筋梗塞になってしまいます。女性の悪玉コレステロール値は、遺伝的な体質によるところが大きいので、食事で改善しようとしても難しいのです。普段から数値が比較的高く、糖質オフのダイエットでも下がらない人は、体質によるものなのか、動脈硬化が進行して、冠動脈が狭窄しているのかを確認することをおすすめします。冠動脈の狭窄が進行しているかは、冠動脈CTという機器を使って簡単、安全に調べることができます。
    • 月経周期と女性ホルモンと体のサイクル

      生理前

      プロゲステロンが多く分泌されるため、身体のむくみ、体重増加、頭痛、腰痛、だるさ、便秘または下痢、集中力の低下など、月経前症候群が現れる。

      生理後

      エストロゲンが多く分泌される影響で、ダイエット効果が高まる。この時期に合わせてうまくダイエットするとよい。

      閉経後

      悪玉コレストロールが高くなる傾向になりやすい。

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牧田善二

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