目次
- ○上司は会社の理屈で動く
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上司は会社の理屈で動く
上司との関係は、会社ではとても大事ですよね。会社生活では、一番気になることかもしれません。あなたはうまくいっていますか?初めての相手に会う時は誰だって緊張します。とくに、就職の面接官や、得意先の偉い方に会う時。でも、お目にかかる方を「この方も今日、社員食堂でカツ丼を食べたのかも?」などと思ってみたらどうでしょう?「私もカツ丼を食べたな、なあんだ、同じだな」と思うと、親近感が湧きますね。緊張だってとけてきます。会社の上司に対しては、この逆のことがいえます。あなたは上司が仕事中に頭やお尻をかいたり、お昼にカツ丼定食を食べている姿を見たりしているので、つい「カツ丼の人」という視点で上司を見ていませんか?でも、社外から見たら上司は、「緊張する相手」なのです。そして、上司があなたに対して仕事の話をする時は、じつは「社外の人から見ると緊張する人」がしゃべっているのです。「緊張する相手」には、別名があります。それは「会社さん」です。あなたが思っている以上に、上司は「会社さん」の理屈で話をしているのです。「会社さん」である上司があなたに求めているものを、あなたは正確にとらえているでしょうか? あなたは上司を「カツ丼の人」という目で見ていませんか?あなたに対する期待値を正確に推し量りたいのであれば、「会社さん」である上司に対しても「キャッチ→分析→普遍化→置き換え→トレース」のステップで、共感してみましょう。そうしてあなたに対する期待を推量すると、あなたは自分に何が求められているのかがわかるでしょう。求められているものがわかれば、上司が満足するような働きで応えることも、あなたに共感してもらうことも、ずっと簡単になるはずです。
魔法の「共感力」レッスン
5章 地位・年齢が上の相手を動かすにはより
お客様との関係、上司や部下との関係、同僚との関係などがうまくいかないと悩んでいるなら、ぜひ本書を開いてみてください。「共感力」からすべてが拓かれることを実感できます。「共存力」を身につけるレッスンもやさしく手ほどきしてくれます。