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2足歩行する人間の基本!正しい「直立」の姿勢

正しい立ち方は、姿が美しく見えるばかりでなく、全身の筋肉疲労や血行障害・こりを防いでくれます。さて、では正しい姿勢とはどのようなものなのでしょう。背筋をのばそう、お腹を引き締めよう、などなど意識をしてみても、普段なかなかわからない「自分の正しい姿勢」の確認方法をご紹介します。

手塚正樹(東京都済生会中央病院 医師)

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目次

  1. ○「直立姿勢」はからだの中心を一直線にする
     
    • 「直立姿勢」はからだの中心を一直線にする

      姿勢の崩れが筋肉疲労を招き、血行障害を起こすことが、首や肩、背中のこりや痛みの元凶になっていることは繰り返しお話ししてきました。そこで、2足歩行する人間の基本である正しい「直立」の姿勢を覚えましょう。
      正しい直立の姿勢とは、脊柱せきちゅう(背骨)のS字カーブがキープされた状態です。
      とはいっても、自分の脊柱が正しくS字カーブを描いているかどうかを確かめることはできません。きれいなS字カーブが保たれているかどうかの目安は、からだを横から見たときに、耳の穴、肩の肩峰けんぽう、股関節の中央、膝関節しっかんせつの中央、くるぶしを結ぶ線が一直線になっていることです。
      正しい「直立姿勢」
      正しい直立姿勢

       耳の穴→肩峰→股関節の中央→ひざ関節の中央→くるぶしが一直線になるのがポイント

      こんな立位はNG

      こんな立位はNG

      この姿勢をつくるには、あごを引いて頭部をまっすぐに起こして視線を前方に向けます。そして、首すじ・背すじを伸ばし、両肩の力を抜いて、高さを揃えることがポイントになります。
      そのうえで、みぞおちあたりの腹筋に力を入れてお腹を引き締め、お尻(肛門)も引き締め、胸を軽く張ると正しい直立の姿勢が保ちやすくなります。
      正しい直立の姿勢を保とうと意識しすぎて、肩を後ろに反らしすぎたり、腰を前に突き出すと、脊柱のS字カーブがきつくなり、かえって筋肉が緊張状態に陥ってしまいます。
      普段、S字カーブが崩れた姿勢に慣れてしまっている人にとっては、こうした姿勢をとるとかえって筋肉疲労を覚えるかもしれません。しかし、正しい直立姿勢を心がけていると、筋肉や骨格がこの姿勢を覚え、しだいにこの姿勢でいることがいちばん楽になってきます。

首・肩の痛みとこりを解消する

手塚正樹

法研

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