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疲れがとれる理想の寝る姿勢|敷き布団の選び方【医師監修】

睡眠は1日の3~4分の1の時間を占め、心身の疲れをとるとても大切な時間です。そんな睡眠時間を過ごす"寝る姿勢"は、疲労回復に大きな影響を及ぼすものであり、いくら寝ても姿勢が悪ければかえって疲れが蓄積されてしまう可能性もあります。貴重な睡眠時間の質をより高める良い寝方をご確認ください。

手塚正樹(東京都済生会中央病院 医師)

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目次

  1. ○1日の疲れをとるための「寝る姿勢」
  2. ○体に負担の少ない寝る姿勢と敷き布団選び
     
    • 1日の疲れをとるための「寝る姿勢」

      睡眠時間は、1日の3分の1から4分の1の時間を占め、心身の疲れをとるとても大切な時間です。寝ているときの姿勢が良くないと疲れがとれませんし、かえってからだの痛みにつながります。
      十分な時間、寝たはずなのに、朝起きたらかえって首や肩、背中がこっていたという経験はありませんか。そんなときは、寝る姿勢が良くなかったのかもしれません。
      寝るときの姿勢は、大きく分けて「あお向け」「横向き」「うつ伏せ」があります。
      このなかでいちばん負担の少ない姿勢はあお向けです。
      ただし、敷き布団が柔らかすぎると、お尻が沈み込んで脊柱のS字カーブが伸びてしまいます。逆に、硬すぎる敷き布団だと、背中の上部とお尻でからだを支える形で腰が浮いた状態になるため、腰が反りすぎた姿勢で脊柱に負担をかけてしまいます。
      逆に、もっともからだに負担をかける寝方はうつ伏せです。うつ伏せに寝ると、呼吸のために頭部を必ずからだに対して左右どちらかに90度近くねじらなくてはならず、首や肩に大きな負担がかかります。また、うつ伏せ寝はお腹を突き出す状態になり、腰(腰椎ようつい)の反りが強くなってしまいます。
      このように、うつ伏せ寝は、首や肩への負担が大きく良くありませんが、うつ伏せでないと寝つけないという人は、お腹の下にタオルや座布団を敷いて、お腹を少し高くすることで腰の反りを解消しましょう。
      敷き布団選びのポイントは適度な硬さです。先ほどもお話ししましたが、柔らかすぎても硬すぎても、脊柱に負担をかけることになります。とくに腰(腰椎)に負担がかかります。脊柱はひとつながりですから、腰椎に負担がかかれば、それを補うために胸椎きょうつい頸椎けいついにも負担がかかります。
      敷き布団は、からだの沈み込みが3cmくらいの、やや硬めのものがいいでしょう。
    • 体に負担の少ない寝る姿勢と敷き布団選び

      体に負担の少ない寝る姿勢と敷き布団選び

首・肩の痛みとこりを解消する

手塚正樹

法研

第4章 首・肩のこりを治すより

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