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【医師執筆】鉄剤の服用に適した飲み物とは

病院で薬を処方されると、必ずと言っていいほど「水または白湯」で飲むよう指示があります。鉄剤についても同じで、かつてはお茶では吸収率が下がるので水で、と言われてきました。ついついお茶で飲んじゃった!という経験がある方も多いと思いますが、服用する際の水分はどの程度効果に影響があるのでしょうか。医師の著書からご紹介します。

濱木 珠恵(ナビタスクリニック新宿 院長)

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目次

  1. ○水とお茶、鉄剤を飲むならどっち?
  2. ○鉄剤は水とお茶の両方OK。神経質になる必要はない
     
    • 水とお茶、鉄剤を飲むならどっち?

      ここがポイント

      ・鉄剤は水とお茶、どちらで服用してもかまわない。

      ・日本茶、紅茶、ウーロン茶は、食事の際には飲まないほうがベター。

      ・食事と一緒に楽しむなら、麦茶、ほうじ茶、ハーブティーを選んで。

    • 鉄剤は水とお茶の両方OK。神経質になる必要はない

      病院で処方される鉄剤は、「お茶で飲むと鉄の吸収率が下がるので水で服用しましょう」、とかつては盛んにいわれていました。もちろんそれには根拠があって、お茶の渋みのもとであるポリフェノールの一種タンニンは、鉄と結合すると水に溶けにくい物質に変化するので、吸収されにくくなるのです。
      そうした事実はあるのですが、鉄剤にはかなり多量の鉄分が含まれるので、お茶1杯くらいのタンニンでは、その影響はほとんど受けないと考えられるようになり、今ではお茶での服用もOKとされるようになっています。ですから、昔のように神経質に気にする必要はありません。
      ただし、鉄分たっぷりの献立を食べる際には、タンニンのことを少しだけ意識してみましょう。食材からとれる鉄分量は鉄剤に比べるとかなり少ないので、できれば食事中にはお茶は飲まず、食後30分ほど経ってから楽しむようにしてください。タンニンを含む飲み物には、日本茶、紅茶、ウーロン茶などがあります。どうしても食事と一緒に飲みたいのなら、タンニンが少ない麦茶やほうじ茶、ハーブティーをどうぞ。

      鉄をとるときのポイント

       鉄分たっぷりメニューはお水で
      鉄分たっぷりメニューはお水で

       鉄剤はお茶でも○
      鉄剤はお茶でも○

       鉄剤などで一度に大量の鉄分をとる場合、お茶1 杯のタンニンでは鉄の吸収が阻害されることはほとんどない。ただし、食事に含まれる鉄分は鉄剤に比べて少量のため、水など鉄が影響を受けない飲み物を選ぶほうがベター

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