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美容皮膚科医おすすめ!ファンデーションの正しい使い方

シミやくすみ、色むらなどお肌にトラブルがある時は極力メイクで隠してしまいたいと、ついついファンデーションを厚くしてしまうことがありますが、それでは本末転倒。余計にシワを目立たせ、シミを濃くしてしまう結果を招いてしまうことがあります。皮膚科医執筆の書籍から、トラブル肌にすべきメイク法をご紹介します。

小柳衣吏子(アオハルクリニック院長)

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目次

  1. ○「厚塗りファンデで隠す」より「スキンケア重視+うすづきファンデ」で
  2. ○「隠すため 素肌を傷める 本末転倒」
     
    • 「厚塗りファンデで隠す」より「スキンケア重視+うすづきファンデ」で

      お顔全体のメイクについても知っておきましょう。もう結論はおわかりですね。
      ファンデーションはできるだけ「うすづき」にしましょう!
      クリニックを訪れる女性は、たいていシワやシミ、毛穴といった肌トラブルをおかかえですが、そのトラブルを隠したいがために、ファンデーションを厚く塗り重ねて来院される方が多いのです。そう、美しくなるためのメイクによって、さらに肌トラブルを助長させてしまっているのです。
      みなさまがよく実感しておられるとおり、ファンデーションは、厚く塗るほどシワや毛穴を目立たせ、かつ崩れやすくなります。その結果、1日に何度も塗り直すことになる……。指やパフで何度も肌を触ると、過剰な刺激となって、シミを濃くしたり、皮脂分泌を促進させ過ぎたり。
    • 「隠すため 素肌を傷める 本末転倒」

      かくいうわたくしも医学生時代は、ど派手メイクを謳歌していました。ところが、研修医になると超多忙となり、メイクをかなり簡略化する期間が数年続きました。その結果、メイクをがんばり過ぎなければ、肌が疲れにくい! と実感するに至ったのです。それからわたくしは、積極的な「うすメイク派」に転向しました。
      最近は、うすメイクどころか、取材や会食などの予定がある「勝負日」以外は、ほとんどノーファンデ族! いわば「顔の裸族」ですね。目元・口元のポイントメイクだけで、どうにか顔をつくっております。
      ファンデーションを使わなければならない日には、保湿成分がリッチに入ったクリームファンデを、うすく伸ばして使います。クリームタイプは伸びがよく、時間が経っても肌がしっとりとしているのがいいのです。
      そもそも、「肌色を整えるファンデーション」に頼り過ぎるのには落とし穴があります。赤みや色ムラなど「色のトラブル」のカバーには便利かもしれませんが、シミ・シワ・毛穴・たるみといった「形のトラブル」は、この手のファンデーションだけで隠そうとすると余計に目立ってしまうように思います。
      わたくしのウェルエイジング道では、「隠すメイク」は邪道です! 王道を行くなら、努力をいとわず、肌の力の底上げに真っ向から取り組みましょう。
      そのために大事なのはやはり習慣としての正しいスキンケアや食生活の実践。シミ・シワ・毛穴・たるみが目立たない肌を目指しましょう。そのうえで、メイクはうすく。
      美容にかけるコスト全体の圧縮のためにも、「メイクよりもスキンケア」を重視するほうがおすすめなのです。実際、治療にかかるお値段を比較しても、予防のためのケアは、トラブルが起きてしまった後のケアよりも安くあがります。それに、ファンデーション代だってバカになりません。うすく使ったほうが、経済的でしょう?
      過ぎたるは及ばざるが如し。厚塗りファンデの反対、「省き過ぎメイク」もまた考えものです。
      自然派志向をストイックに極めるあまり、がさがさ肌の方。お願いだから、保湿をきちんとしていただきたいのです。そして繰り返しますが、日焼け止めを省くのは絶対にNGです!
      そして、うすメイク派も忘れてはいけないのが、就寝前には必ずクレンジングでメイクを落とすこと。1日分の皮脂と汗と外気のホコリが付着したメイクは「汚れ」に変わっているんでしたよね! 寝ている間の美肌への生まれ変わりを促進させるためにも、メイクはしっかりオフと肝に銘じてくださいね。
      うすいメイクのメリットは、洗顔でお肌をこするリスクが減ること。肌のエイジングリスクを減らすために、うすいメイクを目指しませんか?

美肌の王道

小柳衣吏子

日経BP

Chapter2 今日からできる!即効ウェルエイジング美容術より

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