目次
- ○寝ても解消されないクマは加齢による〝形状変化〟が原因
- ○目のクマ解消エクササイズ
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寝ても解消されないクマは加齢による〝形状変化〟が原因
美肌のシンデレラタイムを守って早めに就寝、朝は光を浴びてお目覚めスッキリ。ウェルエイジング習慣を守って迎える朝。でも、鏡を見て……アレ? 十分に寝たはずなのに、目の下にうっすらとクマが!20代のころにはなかったクマ。十分に睡眠をとっても取れないクマ。それはもしかしたら、加齢を重ねた肌ならではのトラブルかもしれません。クマは、大きく分けて3タイプに分類できます。一つめは「青クマ」。寝不足・疲労・長時間のパソコン仕事やスマホの見過ぎの後などに起こります。みなさまもご経験あるでしょう。筋肉の血行が悪くなって酸素不足におちいると、どす黒くなります。目のまわりの皮膚はとても薄いのですが、それを通すと、どす黒い筋肉が青っぽく見えるのです。ですから「青クマ」は、血行改善によって予防・緩和できます。(その方法については後ほど詳しく)二つめは「茶クマ」。色素沈着によって目元が暗く見えるものです。UVケアを怠ったり、目のまわりを摩擦するクセによってできるシミのようなものですね。「茶クマ」をカバーしようと、コンシーラーを塗り込んでごしごしクレンジング、を繰り返すと、さらに悪化しかねません。繰り返しますが目のまわりの皮膚はほかの部分とくらべて〝極薄〟でとってもデリケートな部位。普段から「触り過ぎない」を徹底しましょう。また、ビタミンCなど美白成分入りの美容液を塗って色素沈着予防をしましょう。以上二つの「青クマ」「茶クマ」の発生は、生活習慣によるところが大きく、年代問わず若くてもできるのですが、それだけにセルフケアで予防・緩和が可能です。これに対し三つめの「加齢クマ」は、セルフケアでは消せません。冒頭に申し上げた「寝ても解消しないクマ」の代表です。なんといっても、皮膚のみならず、その下にある靭帯・骨に加齢変化が起きるという〝魔の複合要因〟で目立ってくるクマなのです。皮膚がたるんで下まぶたと頰の間に段差ができ、影が生まれる。さらに目の下の「眼窩脂肪」を支える靭帯や隔膜もたるんで、眼窩内におさめられなくなった脂肪が垂れてくる。さらには頭蓋骨の萎縮で眼窩が落ち込み、下まぶたと頰との境目に「眼鼻溝」や「眼頰溝」という溝ができる。「加齢クマ」は、〝形状を変える〟しか対処のしようがありません。ですからセルフケアでは限界があります。美容皮膚科に来院いただければ、ヒアルロン酸注入など、状態に応じて治療を受けられますよ。これらの複数のタイプのクマが同時発生しているケースもよく見られます。複合的に原因が重なると、クマもそれだけ目立ってきます。セルフケアの限界をもう一つ。二つめの「茶クマ」には「もどき」があって、これを見間違うとムダなケアをするはめになるのです。まず「目の下のシミ」。これを「クマ」だと誤認する方、かなり多いです。シミなら、美容皮膚科に相談していただきたいですね。もう一つは、「乾燥による細かいシワ」が微細な影となって茶色く見えている場合。こちらはセルフケアの保湿で対応できます。保湿クリームは、力が入りにくい薬指の腹を使って、やさしく置くようになじませましょうね。ということで、クマの自己判断は慎重に。セルフケアは予防にフォーカスしましょう。効果があるのは、「青クマ」「茶クマ」をつくらないための、目元の血行促進です。でも注意して! 大事なことだから繰り返しますが、目のまわりの皮膚はほんとうにデリケート。直接触らずに、血行促進をするのがよいと思いますよ。わたくし自身がよくやるのは、肩回しや首回し。顔に血液を送る大きな動脈がある首まわりの筋肉をダイナミックに動かすエクササイズが、じつは目のクマ予防になるというわけ。また、「鼻の横を指で押さえて離す」というプチエクササイズもおすすめです。次のページをご参考に。 -
目のクマ解消エクササイズ
◆首・肩回し
仕事や家事の合間に、気づいたときには首や肩をグルグル回します。肩甲骨が動いているのをよく感じて。3~5回回したら反対回しも5回。視界が明るくなるのを感じられるはずです。
◆腕伸ばし
両手を頭の上で伸ばして10秒ほど気持ちよくストレッチ。背筋を真っすぐ伸ばすのがポイント。パソコン作業などで前かがみになりがちな姿勢をリセットして、顔まわりの血行を改善しましょう。
◆目元プッシュ
目と鼻の間に人差し指の側面を押し当てて、頭の重みを利用してプッシュ。3秒ほど押さえたらパッと離しましょう。目のまわりにつながる動脈の血流を促進します。
美肌の王道
Chapter2 今日からできる!即効ウェルエイジング美容術より
肌はからだの鑑―。洗顔は肌にとっての試練です。ほうれい線ケアの急所はそこじゃない!肌老化、その7割はUVから。その糖分お肌を黄ばませたるませる。美肌道きょうからあなたも習慣化。