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早食い(噛まずに飲み込む)が身体に与える悪影響【管理栄養士執筆】

「よく噛んで食べましょう」と子どものころよく言われたものですが、その理由、わかりますか?それは胃腸に悪いからなのですが、具体的にはどのような悪影響があるのでしょう。管理栄養士執筆の書籍から、よく噛んで食べた方がよい理由をご紹介します。

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目次

  1. ○噛まないと胃腸の環境が悪くなる
     
    • 噛まないと胃腸の環境が悪くなる

      早食いをしている人には、噛まずに飲み込むクセがあります。そうすると、食べ物は消化されないまま胃を通過し、そのまま腸に入ります。
      未消化物は、腸内で腐敗しやすく、腸内環境を悪化させるほか、腸壁を傷つけてアレルギーの原因になるともいわれています。
      腸のなかには栄養を吸収するためのひだがたくさんあり、そのひだの表面にさらに突起があります。これを絨毛突起じゅうもうとっきといいます。絨毛突起は効率よく栄養を吸収してくれます。
      また、イラストにあるひだの間に、免疫細胞や神経細胞が多く存在しているので、栄養を吸収する以外にも重要な役割があるのです。咀嚼して、胃腸活動を活発にしていると、腸のなかの絨毛突起もしっかり活動します。絨毛突起がしっかりと機能していると、免疫力がついて健康でいられます。
      ところが、断食などで食事を抜いたり、液体やサプリメントなどの消化吸収の努力を必要としないものばかりをとっていると、絨毛突起がラクをして働かなくなり、やがて小さくなってしまうのです。
      そうなると、結果的に、栄養の吸収力が落ち、免疫力が落ちたり、精神的に不安定になったりすることがあります。腸がしっかりお仕事できる食事のとり方をしたほうが身体が衰えず、高齢になっても健康でいられます。
      食事は内臓の運動の一種。
      ぜひ胃腸を使うように食べましょう。
食べて飲んでおなかからやせる

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柏原ゆきよ

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