目次
- ○コントロールできないものは手放す
- ○心と頭を一致させよう
- ○コントロールできないことは手放す
- ○整理メモ
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コントロールできないものは手放す
自分なりに最善を尽くして仕事をしているのに、いちいちダメ出しをする上司がいて頭にきます。自分は、成果をあげるために一番良い方法を考えてやっているのに、本質的でない細かいことを微に入り細に入りチェックしてダメ出し…。上司のせいで仕事が延びたり増えたりしてムカつきます。心と頭の状態「いちいちうるさい! ムカつく!」「上司なら、部下より幅広い視点で物事を見るべき。本質的でないことにこだわるべきではない」 -
心と頭を一致させよう
一見すると、心の声が聞こえて頭も心も一致しているように見えますが、これだと、どこにも進まずイライラしたままですね。「上司が間違っているから、それを変えてもらわなきゃ!」と考えたところで、他人をムリに変えようとすることは、自分がコントロールできないことをコントロールしようとしていること。望んでも叶えられないことです。「上司のくせに」や「自分は間違ってないのに」という考えから心がイライラするとき、実は、奥底の心の声は違うことを言っているような気がします。「自分は間違ってないのに」という考えあるメーカーで商品企画に携わるLさんは、アイディア豊富で、それを実行するためにどんどん動くことが得意。一方で、報告のための書類仕事などは不得手。上司はきっちりすることを好む人なので、Lさんがいくら良い企画を立てて形にしても、プロセスが所定のものに添っていないと叱りつけるそう。「成果は出してるのに」という不服そうな態度が出たのか、上司は「仕事に対する態度がなってない!」と大激怒。真摯に仕事と向き合っているLさんも、頭にきてつい怒鳴り返してしまいました。「それで上司が我に返ってくれるかもしれない」と思ったもののその期待に反し、Lさんは猛烈な説教を受けることになりました。ダイレクトな感情表現は、頭の結果じゃない?心の声を聞いて、怒りをきっちり感じたところまでは良かったのですが、その怒りをそのまま表現してしまったために、Lさんはさらなる怒りをかってしまいました。その結果、上司を変えることはムリだと悟ったLさん。「では、どうすればいいんでしょう?」「う〜ん。うるさい上司を黙らせたいと思ってずっとイライラしてたけど、冷静になったら『自分は本当はどうしたいのか』と思って。一番大切なのは、企画を実現させて成果を出すことなんです」と、Lさんの本来やりたいことに気づきました。「本当にやりたいこと」に気づくと頭が切り替わる「そのためには、どうしたらいいと思いますか?」「上司がガミガミ怒っても、そのことだけなら企画に影響はないんですよね。なら『幽体離脱の術』が良いかもしれません。上司の小言中はおとなしく意識を飛ばす。解放されたら、その分のエネルギー全部を企画のブラッシュアップに注ぐ」「その場をやりすごす」ことは、根本的な解決につながってないように見えるかもしれません。ですが、それによって上司側も「Lさんが素直になった」と怒りの理由を解消でき、Lさんの成果を素直に認めることができるようになったそう。上司のLさんに対する態度が和らげばLさんも悪い気はせず、以前よりも互いに仕事がやりやすくなったそう。「やりすごす」ことが、結果的に根本的な解決につながったのですね。 -
コントロールできないことは手放す
苦手な上司に対して「苦手じゃなくしよう。好きになろう」などとムリをする必要はありません。「ムカついても仕方ないよね」と受け止めることが大切。すると、ムカつきがおさまることが多いのです。そうしたら、次は、この質問を自分に投げかけてみましょう。本当はどうしたいのか?
べつに「ムカつく」と感じることそのものをやりたいわけではありませんよね。「仕事を通じて本当にやりたいことはなんだろう?」と自分に問いかけ、焦ることなく、奥底の心の声を聞いてあげる。自分軸について考える時間を持ってみると、抱えている問題への対応策が見つかりやすいです。時間をとってみてくださいね。余計な力も、好きになる努力も要らない「〜のくせに」「〜なのに」と、自分を擁護して相手を非難する言葉は、どんなに正しくても心と頭を曇らせ、相手も反発しがちに。本当に求めていることを知れば一歩引き下がったり、素直になったりすることもできるようになります。こちらが力を抜けば、自然と相手も力が抜けるもの。関係性は良くなります。他人を変えることはできません、残念ながら。できるのは、自分が変わることで結果的に相手も変わるということだけです。コントロールできることとできないことを整理して、できないことは手放し、自分の持つエネルギーをより「自分がやりたいこと」に向けたほうが得策だし、自分もラクです。苦手な上司を好きになる努力も、好かれる努力も要りません。真正面からぶつかって力を削ぐのではなく、ラクにシンプルに進んでいっていいのです。その点で、Lさんが小言の場面でその場をやりすごしたように、賢い「戦略的逃げ」対応をすることもおすすめです。 -
整理メモ
中国の故事の「三十六計逃げるに如かず」。形成が不利になったときは、策を練るよりも逃げるべきときに逃げて身を守る方法もあるという意味の言葉です。昔から、「逃げる」ことも戦略のひとつだと言われていたんですね。「逃げる」をネガティブに捉える人は多いですが、十分なエネルギーを残して早めに逃げの手を打つことで、次に向かう手を考えたり、他のさらに重要なことに力を注ぐことができるようになるんじゃないかと思います。私もふて寝という逃げ戦略をよく使います。
人間関係の整理術
第4章 【職場の人間関係編】ジャマなものは断捨離してラクになろうより
本書でご紹介する「問いかけ」は、身近な人たちの悩み相談にのる際にも有用です。賛否でもなく、的外れなアドバイスでもなく、悩んでいる人の心に届き、動かす、そんな勇気づけの言葉としてお使いください。