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「人を動かす」コミュニケーションのコツ

組織で働く以上、コミュニケーションはとても大切です。同じ目標に向かって行くにあたり、周囲を鼓舞したり指示を出したりする場面も勿論多くありますが、そういった時に周囲の方々から思ったような反応が返ってこないこともありますよね。そんな時に是非見直したい、人を“その気”にするコミュニケーションの秘訣をご紹介します。

永田潤子

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目次

  1. ○人は「頭で理解しただけ」では動かない
  2. ○「感情に寄り添う言葉」のつくり方
     
    • 人は「頭で理解しただけ」では動かない

      「どうすれば、相手を〝その気〟にすることができるんでしょうか?」
      こんな相談を受けることがあります。
      「今月の売り上げ目標○○○万! これを達成しなければ、わが○○支店の連続全国売り上げトップの記録がストップです。そのために、がんばれ! わかった?」
      「このアイディアは、今期でいちばんいいと思う! このまま一気にプレゼン資料を仕上げて、企画を通しましょう! ここが正念場だから、気合を入れてね!」
      などと張り切って伝えても、思ったような反応が返ってこない、というようなことがあるそうです。
      人が「その気」になって動くには、

        ●理解のコミュニケーション

        ●共感のコミュニケーション

      の2つのコミュニケーションが必要です。理解のコミュニケーションとは、「これこれこんな理由で、こうしてほしい」と論理立てて話し、理解してもらう方法。前述のように理論から目標を共有するような言葉です。
      そして共感のコミュニケーションとは、喜怒哀楽の感情や気持ちを共有する、相手の心への同意です。
      この2つのコミュニケーションを上手につかっていたのが、先ほどもご紹介した橋下徹さんです。橋下さんが大阪府知事だった時代、前述のように特別顧問政策アドバイザーという立場で、参画していました。最初にその仕事を依頼されたときの橋下さんとの会話をご紹介しましょう。
      その会話は、こんなふうに始まりました。
      「私が大阪府知事になって驚いたことが2つあります。ひとつは知事が持つ権限や影響力の大きさ。そしてもうひとつは、それに比べて、私自身の行政に関する専門知識がなさすぎることです」
      橋下さんが話してくれたのは、そんな内容でした。
      弁護士としてのキャリアはあるものの、行政のトップは初めての経験です。それに対する不安や素直な気持ちといった個人的な感情を、率直に伝えてくれたのです。まさに共感のコミュニケーションです。
      「機微に触れる」という言葉がありますが、人の心は、こうした感情に触れることで動きます。
      「正直だな。橋下さんのような人でも不安や恐れを感じることがあるんだ」
      会話を通して私(永田潤子)の中に生まれた共感が、「この人のために力を貸したい」というモチベーションに変わる。これが「共感のコミュニケーション」の本質です。
      知ってか知らずか、まずここから会話に入った橋下さんには、「さすが、うまいなぁ」と感心させられました。
      そして、共感のコミュニケーションの次は、理解のコミュニケーションへと続きました。
      この場合なら、「大阪をどんな街にしたいか」という政治家としての目標を論理立てて説明するということ。これによって、こちら側は、相手に何を求められ、何をやるべきかが明確になります。
      自分自身の目標もはっきりするので、「では、ぜひやらせていただきます」と、その会話を通じて私の「その気」が動き出したのです。
    • 「感情に寄り添う言葉」のつくり方

      たとえば、自信がなさそうな新入社員に対して、
      「私も新人のときは不安だった。あなたはどう?」
      「お客様に叱られて、帰りの電車の中でボロボロ涙をこぼしたこともあったなぁ。あのときは情けなくてね」
      などと、相手に問いかけたり、自分の失敗談や経験を開示するのも共感のコミュニケーションです。
      「えっ、先輩でもそんなことがあったんですか?」
      「誰でも不安なんですね」
      と、部下や後輩が自分の気持ちを話してくれるきっかけになります。
      そんなやり取りがあれば、経験の浅い社員も「やってみよう」という気になるのではないでしょうか。
      共感のコミュニケーションに必要なのは、先ほどの橋下さんの例にもあるように、人の心の琴線きんせんに触れる感情のやりとり、自分自身や相手の感情に寄り添う会話なのです。
      感情というと、「女性はすぐ感情的になるからビジネスには向かない」などという男性もいるかもしれませんが、この場合の感情は「感情的」とは違います。
      相手の立場に立って考えることのできる思いやりや、相手の心をキャッチできる感受性などの豊かな感情が、共感のコミュニケーションにはなくてはならないものなのです。
      日常的には、指示や依頼の言葉に一言、「嬉しい」「楽しい」「ワクワクする」などの感情言語を付け足すことも、共感のコミュニケーションになります。
      「この書類、夕方までにやっておいてね」

         ↓

      「この書類、夕方までにやってくれたら嬉しいな」

      「もっとスピーディーにできない?」

         ↓

      「もう少し急いでもらえると助かります」

      こうしたちょっとした共感力が発揮できるかどうかが、職場のムードをなごやかにし、一緒に成果をつくっていく決め手となるのです。

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永田潤子

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