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正論が受け入れられない男性社会での振舞い方

「きみの言っていることはわかるけど……」と言葉を濁され、提案や改善策などを受け入れてもらえなかった経験はありませんか?「私は正しいことを言っているのに、どうして通じないの?」と、苛立つこともありますが、特に男性社会では「正しい=正論」だからすんなり通るというものではないのだそうです。男性社会で活躍してきた永田潤子さんの著書からそのワケをご紹介します。

永田潤子

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目次

  1. ○男性にとって重要なのは「上か、下か」
  2. ○「情の空気」の正体
  3. ○理詰めで相手を追い詰めない
     
    • 男性にとって重要なのは「上か、下か」

      「確かに、きみの言っていることはわかるよ。わかるけど……」
      こんなふうに言葉を濁され、あなたからの提案や改善策などを受け入れてもらえなかった経験はありませんか?
      「私は正しいことを言っているのに、どうして男性には通じないの?」
      その気持ち、わかります。でも、「正しい=正論」だからすんなり通るというわけにはいかないのが、組織の一筋縄ではいかないところなのです。
      日本の会社のほとんどは、上位職へ行くほどポストが減るピラミッド型の組織です。そのため競争原理が働き、社員の多くは組織のルールに合わせて競争せざるを得ません。
      まして男性は、種の保存という生物学的な特徴からか、「自分と相手、どっちが上か」を気にします。『男性の「地雷」は、どこに埋まっているかわからない』のA君の例もそのひとつ。
      男性にとって、職場の人間関係は、自分を中心に上か下かといった序列で判断するもの。相手の勢力関係やメンツをつぶさないよう、よほどのことがない限りその序列を無視して「これはこうでしょう!」と自分の意見を正面から振りかざさないのが、暗黙のルールなのです。
      ですから、たとえ正しい意見であっても、「上は認めないだろう」と組織力学からの判断をすれば、あなたがいくら力説しても積極的に聞く耳を持ってもらえないこともよくあります。パワーバランスに興味がない女性からすれば、理不尽な話ですよね。
      「どうして男の人って、建前や上を気にするんだろう。こんなことやっているから、うちの会社はダメなのよ」
      と憤慨したくもなるでしょう。でも、
      「いや。できたらいいのはわかっちゃいる。それができれば話は簡単なんだよ」
      が、男性たちの本音であることも理解したいところです。
      その気持ちを理解した上で、どう行動すればよいのでしょうか。
      ここまで読んだ皆さんなら、おわかりですね。男性のつらさへの共感、そして提案しているあなたの思いを語る「共感のコミュニケーション」の登場です。
    • 「情の空気」の正体

      ちなみに、男性社会には「貸し借り」の文化もあります。
      「この間アイツに助けてもらったから、今度何かあったら助け船を出そう」
      「前回は自分の意見を立ててもらったから、次回はアイツの意見を尊重しよう」
      など、〝情〞に縛られた人間関係で仕事が動くこともあります。
      ですから、貸し借りに基づいた交渉術もよくある話。また、ゴルフなどの付き合いがいいことが人物評価に影響することも、女性にしてみれば理解できないことです。
      「いい仕事をしているのは私のほうなのに! 能力を見てほしい」
      と、これまた憤慨したくなるお話です。その意味で、実は女性よりも男性のほうが、感情で動いているともいえます。
      最近はその傾向は少なくなってきたものの、これらのルールには摩擦まさつを避けたり、スムーズに仕事を進めるための男性社会の合理性があるともいえます。あなたがそれにこだわればこだわった分だけ、
      「会社や仕事の進め方をわかっていないやつ」
      「物事がスムーズに進んでいるのを妨げるやつ」
      「頑固なやつ」
      のような評価をされてしまいます。それはあなたにとって、もったいないことだと思いませんか。
    • 理詰めで相手を追い詰めない

      さて、正論は、正しいがゆえに、反論しづらいという側面もあります。
      「どうしてですか?」
      「何がいけないんですか?」
      と食ってかかっても反論できないのだから、余計に相手を追い詰めるだけ。
      あまりやりすぎないのも、賢さです。
      だからといって、「正論は言うな」という話ではありません。たとえば、商品開発が仕事なら、組織の論理に流されない消費者の視点を持ち続けることでいいアイディアが出せるなど、ブレない正論が、仕事に大きく役立つこともあるでしょう。
      正論は言わずに引っ込めるのではなく、言うなら、相手を納得させられるだけの上手なコミュニケーションが必要だということです。ここでも、『男性に自分の提案を上手に伝えるには?』で紹介した提案法がつかえます。
      ただし、理詰めで論破しようとすれば、否定されまいとする男性の競争心に火をつけて態度をさらに硬化させてしまいます。
      それより、語るべきは、正論に込めたあなたの思い。それを柔らかく自己主張するのです。そして、本当に言いたいことを聞き入れてもらうためには、ふだんは少し緩んでいるくらいがちょうどいいと私(永田潤子)は思っています。
      仕事なのに緩むとやる気がないように思うかもしれませんが、要するに言いたいのは、心にゆとりを持って、肩肘かたひじ張らず構えないこと。
      「能あるたかつめを隠す」のことわざ通り、いつもは笑顔で相手の話を聞き、明るく楽しい女性でいる。そうやって相手との信頼関係を築いておいて、いざとなったら、ビシッとロジカルに自分の意見を通して、「1本勝ち」!
      とはいえ、やりすぎて、別の機会に逆襲されないように、ご注意あれ。そして、思い出してください。自分中心で考えれば、この相手は大事なチームメイトになるかもしれないことを。

女子の働き方 男性社会を自由に歩く「自分中心」の仕事術

永田潤子

文響社

第4章 男性の同僚・上司部下との「いい関係」の築き方より

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