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- ○お金を貯めたくても、飲み会に誘われたら断れません
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お金を貯めたくても、飲み会に誘われたら断れません
この気持ち、よくわかります。何を隠そう、以前の私もそうでした。誘われたら、まったく断れません。そのせいか、付き合いがよすぎて、それでまたいろいろなところからお声がかかったり……。お金もすぐになくなるし、自分の財布を眺めては、「一生懸命に働いたお金を、何も残らない飲み代にこんなに使っていていいものか」と、20代のころは思ったものです。お金好きの私ですから、すごく悩みました。でも、友達とワイワイ飲むのも好きだったので、まったくやめられずにいたのです。私の転機は、ファイナンシャルプランナーとして活動を始めたことでした。あまりに仕事が忙しくなって、飲んでいる時間も取れなくなってしまいました。となれば、どうしても断らざるをえない場面が出てきます。断ることに慣れていないので、まぁ言い訳タラタラでしたが、この経験でいくつかの発見がありました。一つは、断っても、思いのほか悪く思われません。 -
断れない気持ちのどこかには、「人に好かれたい」とか、「嫌われたくない」という自分の弱さがあった気がします。でも、それは取り越し苦労で、断っても友達関係は大丈夫だということがわかりました。「また今度ね」と、本当に次回もちゃんと誘ってくれました。もう一つは、飲み会に「行きたい」「行きたくない」の区別ができるようになったことです。「誰と付き合ったほうが得」とか、そういうことではありません。もっとシンプルです。一緒に飲んでいて、楽しいか楽しくないかです。気の進まない飲み会に行くのを優先的にやめたことで、お金が浮くというよりも、気持ち的に余計なストレスを抱えなくなったことのほうが影響大でした。仕事の調整がつかないと、行きたい飲み会すら行けないこともしばしばですが、その分、行ける飲み会はいつも楽しいものばかり。もちろん財布にもやさしいです。というと、これは仕事が忙しくないと使えない手法かと思われるかもしれません。もちろんそんなことはありません。大事なことに私は気がつきました。楽しいか楽しくないか。あなたが行きたい飲み会かどうかのアンテナを研ぎ澄ますことです。
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そして、行きたくない飲み会は、思い切って断りましょう。問題は、その断り方、ですよね。時折、飲み会の「断り方」が、お金を貯める手法であるかのように語られるケースを見かけます。断るために趣味を言い訳にする、とか、忙しそうにする、とか。でもそれって、根本ではない気がします。私が忙しいときに誘いを断っても悪く思われなかったように、持ち合わせた「言い訳」を使っても、同様に相手はあなたを悪く思いません。となれば、また誘われるのがオチです。同じ言い訳をし続ける勇気があれば別ですが、それも苦痛かもしれません。ですから、そのときのあなたの気持ちに素直になって、かつ、相手に失礼のない理由でスマートに断ればいいのではないでしょうか。
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会社で来週プレゼンがあって、その準備があるんだ明日の朝一でお客さんのところへ訪問しないといけないから、今日はやめとくよいまお酒やめているんだ最近、肝機能の数値が悪いんだ彼(彼女)と約束があるんだ今日、どうしても観たいテレビがあるんだ 等々
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「これは、行きたくないんだな」とバレたっていいと思います。だって、ホントのことだし。それで誘われなくなれば、自然とあなたが付き合っていくべき人たちが周りに残っていくでしょう。ただ、一つだけ言ってほしくない言い訳があります。「お金がないから」お金がないからの言い訳は、裏を返せば「お金があったら、飲みにいく」ことになります。〝お金があるから使う〞のは、ときめき買いの正しい使い方ではありません。ですから、そういった言動は日ごろから慎むようにしましょう。ですから今後、「お金がないから」は禁句です。ないなりに工夫すればいいのですから。「じゃ、家で飲む?」と言われたら、もう言い訳もできませんしね。
レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す
第4章 「ときめき買い」「貯蓄簿生活」を目指そう!こんなときどうするQ&Aより
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