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【臨床心理士執筆】自分の発言に後悔しなくなるためのレッスン

思ったことや自分の考えをどんどん話せる人も、逆に全然話せない人も、どちらでもそれが悩みの種になる場合があります。どちらも一概に誤りではありませんが、どうしたらこの悩みから抜け出せるようになるのでしょう。それぞれのパターンの対処法をご紹介します。

ほんだきみ子(臨床心理士)

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目次

  1. ○発言し過ぎてしまうGさん
  2. ○空気を読み過ぎてしまう
     
    • 発言し過ぎてしまうGさん

      「また、やっちゃいました」Gさんは、開口一番にそうおっしゃいました。Gさんがやっちゃったこと、それは失敗ではありません。研修・セミナーなどのグループワークの中で、自分の意見を前面に出して発言し、その場の流れを作ってしまうことです。
      グループワークの中で、思ったことや考えが色々と湧き出してきたときに、辛辣なことなども口をついて出てきてしまうらしいのです。
      Gさんが言っていることは、的外れではないので、おそらくセミナーの講師からすると、とても助かる存在だと思います。ただ、Gさんは言ってしまった後に必ず落ち込むというです。
      Gさんの理想は、雄弁ではないが、大事なポイントで必要な言葉を静かにビシッと言える人とのこと。理想と現実が大きくかけ離れていることが悩みだそうです。
      でも、周りの人の発言のチャンスなどを奪ってしまって、いい人ではなかったと後悔するよりも、グループのメンバーからの「助かりました」という声を素直に受け止めて、「私ばかりしゃべってしまったようで、申し訳なかった」と伝えたほうが、きっと彼の理想に近い器の大きい人物に見えるのではないかと、私(ほんだきみ子)は思います。
    • 空気を読み過ぎてしまう

      次の3つの言葉を気にかけていらっしゃる方はいませんか?

      【空気を読む】 【傷つけない】 【怒らせない】

      「3つとも」と答えたアナタは、自分の意見を言うことへの戸惑いや、「いい人でいられなくなるのでは?」という不安がありませんか?

      【空気を読む】 = 場を乱さず、空気を変えない。

      つまり、自分の思っているままを表現しない。

      【傷つけない】 = 相手のことを考えて、傷つく言葉を口にしない。

      なので、もし相手の意見が間違っていると思っても反論しない。

      【怒らせない】 = 相手からの怒りを買うようなメッセージを発しない。

      それは、相手からの否定的感情を受けて、自分が傷つかないために。

      これらの言葉を気にしているうちに「自分の生の感情がわからなくなった」と、いう方もいらっしゃいます。
      「自分の生の感情がわからなくなった状態」から脱出するためには、まず、「空気を読みすぎない」ことから始めてみませんか。
      チャレンジの場としては、いつも一緒のメンバーとの会話場面などで試してみてはいかがでしょう。
      自分の感情を今まで100%近くまで抑えてきた方は、自分の気持ちが動いたことや、気づいた感情を10回に一度のペースで、表現してみるのがよいかもしれません。
      勇気を出して最初のひと言を発してみましょう

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人間関係でストレスを溜めない技術

ほんだきみ子

クロスメディア・パブリッシング

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