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お客さんを大切に考えているスーパーの見分け方

お米や缶飲料のケース売りなど、スーパーには重たい商品も少なくありません。そういったものは宅配を利用される方も多いと思いますが、実はこの売り場をチェックすると、そのスーパーが消費者をどう見ているかが見えてくるといいます。それは何故なのでしょう。納得の理由をチェックしてみましょう。

河岸宏和

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目次

  1. ○精米日の古いお米を上に積み上げるスーパー
  2. ○精米日が新しいお米を一番上に置くスーパーもある
  3. ○缶ビールのケースも、製造日が新しいものを上に積むべき
  4. ○ポイント
     
    • 精米日の古いお米を上に積み上げるスーパー

      皆さんは、お米を買うとき、何に対して一番不満を感じますか? やはり「重さ」ではないでしょうか。そうしたこともあり、最近では、お米の購入場所として、スーパーではなく「通販・宅配」を選ぶ消費者も増えてきました。日本政策金融公庫の「消費者動向調査」(2014年)によると、お米の購入場所は、スーパー全般が61・7%で群を抜いていますが、通販・宅配も14・8%と増加傾向にあります。
      こうしたなか、消費者にお米を買ってもらうために、自宅まで宅配するスーパーも増えています。私は、そうした〝痒いところに手が届く〞サービスの積み重ねが、本当に大事だと思います。
      ただ残念なことに、こうした状況であっても、「儲け」にばかり目を向けているスーパーもあります。スーパーのお米売り場では、2キロや5キロ、あるいは10キロのお米が、銘柄や産地別に積み上げられています。女性では、袋をカートに入れるのにも「よっこらしょ」と苦労するものです。それにもかかわらず、儲け主義のスーパーは、精米日の古いお米を上に置いて、新しい日付のお米を下に置いて販売しています。
      精米日が新しいお米は上、下、どっち!?

      精米日が新しいお米は上、下、 どっち!?

          スーパーのお米売り場で、精米日の新しいお米を上に置き、古いお米を下に置いていれば、そこは「消費者を第一に考えたスーパー」といえる。

    • 精米日が新しいお米を一番上に置くスーパーもある

      牛乳や納豆、豆腐などを買うとき、私たちは、陳列棚の奥に手を伸ばして、できるだけ新しいものを購入しようとします。それが消費者心理というものです。
      しかし、お米について、精米日の古いものを積み上げられてしまえば、一番新しい日付のものを下から取り出して購入するのは困難です。
      もっといえば、お米の精米年月日は、お米の袋の目立たない場所に表示されていることも多く、一番下に置いてあっては、チェックすらできないお手上げ状態です。一方で、「消費者を第一に考えたスーパー」は、精米日の新しいものを一番上に置いています。しかし、編集部で調査したところ、これを実践しているスーパーはほんの一握りでした。
    • 缶ビールのケースも、製造日が新しいものを上に積むべき

      お米に限らず、重量の重い商品には、こうした配慮を必ずすべきです。例えば、缶ビール。スーパーには、お酒コーナーがあり、店舗によっては、24缶入りのケースで販売しています。この缶ビールのケース販売も、儲け主義のスーパーでは、製造日の古いものを上に積み重ねています。
      ビール好きであれば、ビールは出来立てが一番美味しいことは知っているでしょう。アサヒビールの「スーパードライ」が、キリンビールの「一番搾り」を抜き、トップシェアになったのは、製造から出荷までの日数を縮める、鮮度を重視した販売戦略に打って出たからです。一方で、消費者を第一に考えるスーパーは「鮮度の良いビールを飲んでもらいたい」と、新しい製造日を上にして、ケースを積み上げます。こうした〝ちょっとした配慮〞ができているスーパーは、本当に、お客さんを大切に考えています。
    • ポイント

      ●精米日の古いお米を上に置いて販売していないか

      ●缶ビールのケースは、新しい製造日のものから上に置いてあるか

知らないと危ない! ズルい食品 ヤバい外食

河岸宏和

永岡書店

第1章 スーパーの見方が変わる!「ズルい食品」のカラクリより

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