目次
- ○収納上手になるポイントは、「使う場所に、使う物!」
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収納上手になるポイントは、「使う場所に、使う物!」
収納を決めるのは、収納グッズを買うより先に、物の定位置探しから。このときのポイントは、「使う場所に、使う物!」です。1つ目のステップで考えた、あなたの「行動のイメージ」=「お片づけマップ」に沿って、どこに何を置くかを考える。もし収納グッズや家具が足りないなら、そのときに初めて、その置き場所にふさわしい形の収納グッズや家具を買う。「どうやってしまうか」、ではなく、「どこに置くか」を決めることが先に来る。これが、「収納」で失敗しない、いちばんのポイント。でも、これが案外盲点で、私(丸山郁美)のところに相談に来られる方も、多くの方が「場所」ではなく、「物」や収納グッズを優先させてしまっておられました。雑誌などで紹介された収納グッズを、「あ、便利かも!」と買ったものの、「場所」に合わないために、使いこなせないで、かえって片づけられない部屋になってしまったり。使いこなせないグッズを他のどこかで使えないものかと、家の中をウロウロしてみたり。グッズがハマる場所に、とりあえず入りそうな物を入れてしまうのですから、使いやすくなるはずもありません。ですから、やっぱり、それは順番が逆で、必要な収納家具や収納グッズを買うとき「私はこの場所に、この物を入れたいんだ」と「場所」を決めてから、「じゃあ、どんな収納方法がいいのかな?」と、そこでようやく家具やグッズを検討することが、ポイントなのです。また、「使う場所に、使う物!」というのも、やっぱり、そのベースにあるのは、「自分が主人公」だという発想です。たとえば、リビングの収納であれば、リビングのテーブルに座ったときに、「この場所で、私はどんな行動をしたいのかな?」と考える。テーブルに座って、何か書いているのかな、それとも何か飲んでいるのかな?そうすると、たとえば書き物をしたい人なら、ペンやノートがリビングテーブルのそばに収納されていてもいいし、何か飲む人であれば、ティーセットがそばに収納されていてもいい。そして、そのためにふさわしい収納がないなら、そこで初めて、買い足せばいいのです。物の定位置を決めるときでも、自分が主人公。既成の価値観ではなく、あなた自身の行動から、「近くに何を置いたらいいかな」と考える。そうすれば、いろんなグッズを駆使して、「収納の達人」になろうと頑張らなくても、自然に、あなたのイメージに沿った、あなたらしい「収納」と片づけが、うまくできるようになります。自然なあなたが、いちばんいい。あなたがそこで何をしたいか、という幸せのイメージの中に、快適な収納の答えがあります。
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Chapter2 「イメージ」「整理」「収納」で、「片づく部屋」をつくるより
アドラー心理学で、イライラママからニコニコママに変身~主婦のワザを競うコンテストの準グランプリ受賞者が伝える、気楽・時短・手抜きでできる快適感いっぱいの片付け・家づくり。