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1日の「片づけ」をすべてOKにする「片づけ」の定義とは

片づけが苦手で、やり始めたはいいけどすぐ疲れて嫌になってしまう、という方もこの習慣が身につけば、あっという間に部屋がすっきりするかもしれません。ホームオーガナイザーで整理収納アドバイザー1級の丸山郁美さんの著書から、「片づけ」のポイントをご紹介します。

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目次

  1. ○「片づけ」のポイントは、「使ったら戻す」だけ!
     
    • 「片づけ」のポイントは、「使ったら戻す」だけ!

      ひとくちに「片づけ」といっても、その言葉の定義や解釈は、人によってさまざまです。お片づけの本や雑誌の特集を見ていても、著者によって「片づけ」と「掃除」を一緒に説明していたり、「整理」「収納」をひとまとめにして、「片づけ」ととらえていたり。多くの情報を求める方こそ、より混乱してしまうような気がします。
      私(丸山郁美)のお伝えする「片づけ」でやることは、一つだけ。
      それは、「使ったら戻す!」ということです。
      他に余計なことは考えなくて、とにかくただひたすら、「使ったら戻す、使ったら戻す」だけを、習慣にする。
      それだけで、その1日の「片づけ」は、すべてOKです。
      また、「片づけ」のときに、一緒に「掃除」をする必要は、ありません。
      むしろ、一緒にしないほうがいいのです。
      私のところに相談に来られる方の中にも、これまで片づけながら掃除をしていたという方がとても多いのですが、じつは、片づけながら掃除をすると、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしなければいけなくなって、ちょこちょこ動くわりには掃除の効率が悪い。
      これは、少しイメージしていただくと、すぐにわかると思います。
      掃除機や雑巾を持ちながら、出ている物をあっちへ持っていって、こっちへ持っていって、ちょこっと掃除機をかけると山になった雑誌にぶつかって……とやっていると、当然、たんに掃除機や雑巾をかけたりするときに比べて、断然、余計な動きが多くなります。
      だから、疲れて、嫌になってしまう。
      そのうちに片づけや掃除に苦手意識がつのっていって、「私はダメだ、片づけが苦手だ」となってしまうのです。
      でも、それでは、せっかく自分を好きになる、「快」を作り出すための片づけの時間が、自分を否定するダメ出しの時間になってしまって、とてももったいない。
      ですから、これからは、「片づけ」と「掃除」は、あくまでも、別のステップだと、考えていただきたいのです。「片づけ」と「掃除」は違う行動なのだとお話ししましたが、「片づけ」と「掃除」の時間を別々に分けてしまうことも、片づけをさらに楽にするポイントです。
      たとえば私の場合は、片づけの時間を、夜寝る前にまとめてとると決めています。
      夜寝る前に、その日使って、出しっぱなしにしていた物を、何も考えずに、元のところに戻す。
      どんなに「ああ、今日は散らかしたなあ」という日でも、その所要時間は、だいたい5〜10分間。
      戻すことに加えて、見た目を整える「整頓」までできたら完璧です。
      ここまでできれば、片づけタイム=1日のリセットタイムは完了。
      しかも、出ている物がありませんから、見た目もまさにリセットで、1日の終わりも、「ああ、今日もできた! すっきりした!」という気持ちで、満たすことができます。まさに、これこそが自己勇気づけの時間になります。
      もちろん、何かを使ったらすぐに元のところに戻せるという方は、とくに「リセットタイム」を決める必要はありません。
      でも、忙しい日常の中においては、使ったらすぐに元のところに戻さなきゃと思い込みすぎると、かえってストレスになってしまうこともありますよね?
      とくに子育てをされている方は、いたちごっこ。
      子どものおもちゃについては、ある程度散らかしても、遊びきらせてあげることが、子どもの発達に大切だと私は考えています。
      毎日、夜寝る前ではなくとも、夕飯前でも、朝食の後でも、あなたにとってもっとも楽な時間に、「この10分間だけは、片づけタイムだ」と決めていれば、その後の時間は、「ああ、片づけなきゃ、片づけなきゃ」と、1日中、片づけを心配することなく、「後で、リセットタイムにするからいいや」と、片づけのことを考えることから解放されます。
      じつは、「片づけから解放される」ことがとても大切。いつもいつも整った家は不自然です。散らかしてもいいけれど、後で片づければ大丈夫。そのくらいの気持ちで暮らしていきたいものです。
      また、仕事の都合などで、毎日、リセットタイムが作れない人は、もちろん、土日や休みの日にまとめて「リセットタイム」を設けても、OKです。5〜10分とはいかないでしょうけれど、一度にかかる時間が増えても、あなたにとってストレスのない方法のほうが長く続きます。
      でも、「イメージ」「整理」「収納」の3ステップで、「システム作り」をしっかり固めていれば、たぶん、毎日、片づけタイム=リセットタイムを設けても、きっと、そんなにストレスは、かからないはずです。
      どんなに面倒くさがり屋さんで、片づけが苦手という方でも、たとえば一人暮らしの方なら、鼻歌なんかを歌いながら、5分もかからず「片づけ」が完了するはず。
      私自身も身をもって経験しています。
      あんなに片づけられなくて悩んでいた家族4人暮らしでも、「さあ、リセットタイムよ、チャンチャーン!」と、家族4人で一緒にやると、だいたい10分もかからずに、すっきり楽に片づけが終わるようになったからです。

あなたのお部屋がイライラしないで片づく本

丸山郁美

かんき出版

Chapter2 「イメージ」「整理」「収納」で、「片づく部屋」をつくるより

アドラー心理学で、イライラママからニコニコママに変身~主婦のワザを競うコンテストの準グランプリ受賞者が伝える、気楽・時短・手抜きでできる快適感いっぱいの片付け・家づくり。

     width= 楽天ブックス オムニ7

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