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- ○肩甲骨で、老けないカラダをつくる
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肩甲骨で、老けないカラダをつくる
はつらつとして美しい立ち姿、しなやかなカラダを何歳になっても失わないために、常に意識したいカラダのポイントがいくつかあります。「肩甲骨まわり」「骨盤まわり」「足首」です。ここでは、肩甲骨まわりについてお伝えします。ここで1つ質問させてください。背中に回した手のひらを合わせることができますか?後ろで合掌した手が上に上がれば上がるほど若い証拠ですが、歳を重ねるにつれて、肩甲骨まわりが凝り固まっていきます。日常生活の中で、パソコンやスマホに夢中で前かがみのまま長時間過ごすことも、肩甲骨まわりのコリの原因になります。普段触ることのない、自分の背中。でも、知らず知らずのうちに、疲れは背中に溜まっていきます。「疲れたな」と感じたら、背中を触ってみてください。背骨付近のゴリゴリは、ストレスや疲労の蓄積そのものです。三角形のパネルのような形をした肩甲骨は、腕をはじめ、首・肩・胸・背中・わき・腰と、上半身全体に広がる筋肉とつながっています。それらの筋肉が疲れて血行不良になると、肩甲骨が背中にべったりと張りついてしまい、まわりの筋肉の動きがよりいっそう悪くなり、さまざまな不調を引き起こします。肩こり、腰痛、猫背ぎみといった悩みを抱える講座の生徒さんの多くは、「背中がツラくてたまらない」という〝限界〞経験者です。やはり、背中側で手のひらを合わせるどころか、指先をつけるのがやっとです。凝り固まった肩甲骨まわりをほぐすエクササイズが必要です。エクササイズの種類はいくつもありますが、私(仁香)のおすすめは「ヒジ回し」です。肩甲骨まわりをほぐす「ヒジ回し」① 両肩に左右それぞれの手の指を置く。
② ヒジで円を描く。
③ 描く円をどんどん大きくしていく。
④ 耳の裏側を通るように、大きく回していく。
硬い人は、腕が耳につかず、(正面から見て)ハの字になりがちですが、繰り返し行なって少しずつ肩甲骨まわりがほぐれていくと、耳の横を通った大きな円を描けるようになります。なお、この動作の間、息を止めてしまう人が多いのですが、深く呼吸することを忘れないでください。この「ヒジ回し」エクササイズは、背中の大きな筋肉である広背筋をはじめ、上半身のあらゆる筋肉を刺激します。まずは10回行なってみてください。サーッと血液が流れて、ポカポカしてきて、うっすらと汗が出てきます。それは、背骨のあたりがほぐれて、自律神経の働きが良くなり、血流・代謝が改善されてきた証です。このエクササイズを習慣にして、肩甲骨まわりをいつも柔らかく保っていると、当然、正しい基本姿勢がつくりやすくなります。背中に回した手のひらも、ぴったりとくっつくでしょう。さらにその合掌が背中のより高い位置に持っていけたら、肩甲骨年齢の若返りです。アンチエイジングのバロメーターとしても、おすすめです。
この習慣で美人になれる
Chapter4 キレイな人は、なぜ「姿勢」を大切にするのか?より
わざわざ時間を取ったり、がんばろうと気持ちを鼓舞してやるものではありません。普段当たり前にやっていることをちょっと意識して変えるだけで、あなたの中に眠る美力は、どんどん引き出されます。モデル歴20年以上の経験から導き出した「がんばらない」美の習慣です。