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レム睡眠とノンレム睡眠の違いとは?脳と体の疲れが取れるのは?【医師執筆】

よく「睡眠は質が大事」「いい睡眠をとろう」といった言葉を耳にしますが、具体的に「睡眠の質」が何で決まるのかということについては、あまり浸透していないのではないでしょうか。睡眠の専門医として1万人を治療してきた白濱龍太郎さんの著書から、睡眠の質とは何かご紹介します。

白濱龍太郎(リズム新横浜 睡眠呼吸メディカルケアクリニック院長)

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目次

  1. ○睡眠初期の4時間以内で8割の「脳と体の疲れ」が取れる
     
    • 睡眠初期の4時間以内で8割の「脳と体の疲れ」が取れる

      私たちはよく「睡眠は質が大事」「いい睡眠をとろう」といった言葉を耳にします。
      しかし「睡眠の質」は何で決まるのか、「いい睡眠」とはどのようなものなのかをきちんと説明できる人は、あまり多くないでしょう。
      実は、「睡眠の質」「睡眠の良し悪し」は「深睡眠(徐波睡眠)」によって決まります。
      「眠りについてから4時間以内に、深睡眠をしっかりとれたかどうか」が、睡眠の質を左右するのです。
      では、「深睡眠」とは、具体的にはどんな状態を指すのでしょう。
      そして深睡眠はなぜ、そこまで重要なのでしょう。
      睡眠には、大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のふたつがあります。
      そしてレム睡眠とノンレム睡眠は、90〜120分をひとつのサイクルとして、交互に繰り返しているのです。
      レム睡眠では、体は休んでいますが、脳(大脳皮質)は活発に動いており、情報整理を行っています。
      一方、ノンレム睡眠は、脳を休ませ、体の疲れを回復させるための睡眠で、脳も体も深い休息をとっています。
      そしてノンレム睡眠は、眠りの深さによって3つのステージに分かれています。
      そのなかでも、脳が一番、リラックスした状態にあるのが、3のステージである「深睡眠」です。
      脳波をみても、この深睡眠のときに、もっとも脳の活動が低下していることがわかります。
      また、眠りについた後、最初に深睡眠がやってくるときに、傷ついた体の細胞の修復を行う成長ホルモンの分泌がピークを迎えることも、明らかになっています。
      一晩の睡眠の流れをみると、この深睡眠は眠りについてからの30分、および2〜4時間後に出現し、明け方にむけてはレム睡眠が多くあらわれるようになります。
      ですから、眠りの初期段階、すなわち眠りについてから4時間以内に、深睡眠が十分にとれていないと、脳や体の疲れがしっかり回復しないまま、翌日を迎えることになってしまいます。
      朝すっきりと目覚め、1日を活動的に過ごすためには、眠りの初期の4時間の睡眠をいかによいものにするかが大事なのです。
      睡眠に関する本には、よく「午後10時から午前2時までのゴールデンタイムに睡眠をとるとよい」と書かれています。
      毎日この時間帯に眠れば、規則正しいリズムで生活することができ、眠りに関係する体温やホルモンの分泌なども正常に働き、よい睡眠がとりやすくなるからです。
      しかし、仕事で深夜まで働く日があったり、夜勤があったりする場合は、この時間帯に眠ることはできません。
      そこで深睡眠の話を思い出してほしいのですが、眠りについてからの4時間までに深睡眠がとれていれば、脳と体の疲れの大半、約80%は取れてしまいます。
      1日の脳と体の疲労を取るには、いつ眠るのか、どれだけ長く眠るのか、ではなく、最初の4時間以内にいかに深く眠るかが大切なのです。

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