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【医師執筆】体のコリを改善する枕の選び方

快適な睡眠には枕選びはとても重要です。特に朝起きて肩こりを感じる方や、いびきをかく方は枕の高さが合っていない可能性があります。体格や寝方によっても適切な枕は変わります。快適で健康的な睡眠を叶える理想の枕選びについてご紹介します。

白濱龍太郎(リズム新横浜 睡眠呼吸メディカルケアクリニック院長)

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目次

  1. ○枕を変えて「体のコリ」を解消
  2. ○枕の横幅は頭3 個分が最適
  3. ○弾力性のあるマットレスでぐっすり
     
    • 枕を変えて「体のコリ」を解消

      みなさんは今、どのような枕を使っていますか?
      おそらく、何年も同じ枕を使い続けている人もいれば、最近、新しい枕を買ったばかり、という人もいるでしょう。
      それぞれ、何らかの理由があって、今の枕を使っているのだと思いますが、できれば一度、その枕が本当に自分に合っているかどうか、見直してみてください。
      快適な睡眠を得るうえで、枕選びはとても重要です。
      現在、世の中には、さまざまな種類の枕が出回っています。
      心地よい眠りを得るため、ぜひそのなかから、自分に合う枕を探してみましょう。
      なかでも特に気をつけたいのは、枕の高さです。
      朝起きたときに肩コリを感じる人は、枕が高すぎて、首や肩の血行が悪くなっている可能性があります。
      また、いびきをかく人も、やはり枕が高く、気道が圧迫されているかもしれません。
      では、どのような枕を選べば、体がこったり疲れを感じたりせず、質のよい睡眠を得ることができるのでしょう。
      人それぞれ体つきが違い、眠るときの姿勢も異なります。
      そのため、すべての人に共通する「理想の枕」はなく、体のつくりと睡眠時の姿勢に応じて、理想の枕のあり方も変わってきます。
      まず仰向けで寝る場合は、寝転んだときに首の骨(頸椎けいつい)から肩にかけて、S字のカーブが自然に維持できていれば、自分に合った枕を使っていることになります。
      通常、頸椎は、まっすぐではなくゆるやかに前方に湾曲し、S字を描いています。
      この状態を寝ているときにも保つことができれば、起きたときに感じるコリを防ぐことができるでしょう。
      ただ、S字のカーブが少ない(浅い)人もいれば、深めに湾曲している人もいます。
      最近では、カーブを測定し、オーダーメイドで枕を作ってくれる専門店もたくさんありますので、自分だけで判断するのが難しいときは、お店を訪ねてもよいでしょう。
      仰向けに寝ている人の理想の枕
      寝た状態で首の骨から肩にかけての自然なS字カーブが保てる形
      一方、横向きで寝る人の枕の選び方は、仰向けの人の場合とは少し異なります。横向きの場合は、寝転んだときに、頭から背骨にかけてまっすぐな姿勢が保てる枕を選びましょう。
      頭が沈み、下側の肩に負担がかかったり、高すぎて、首から背中にかけてまっすぐに保てなかったりするものは、血行を悪くするので避けましょう。
      横向けに寝ている人の理想の枕
      頭から背骨にかけてまっすぐな姿勢を保てるものがおすすめ
    • 枕の横幅は頭3個分が最適

      枕選びにおいて注意したいポイントは、ほかにもあります。
      たとえば、素材。
      枕の素材には羽根、そばがら、ビーズ、低反発ウレタンフォームなど、さまざまなものがあります。
      素材によって、枕に頭をのせたときの感触や、頭の沈み方が異なりますので、さわり心地がよいと感じられるもの、横になったとき、きちんと姿勢を維持できるものを選びましょう。
      また、枕の大きさも、さまざまですが、寝返りをうったときに枕から落ちないよう、頭3個分くらいの幅があるものを選ぶとよいでしょう。
      なお、せっかく自分に合う「理想の枕」を選んでも、正しく使わなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
      眠るときには、肩の上の部分(肩口)が枕の下の部分にあたるように、頭と首をしっかり枕に置きましょう。
      正しい枕を選び、正しく使うことで、睡眠中に体がこったり疲れたりするのを防ぎ、質のよい眠りを得ることができるはずです。
    • 弾力性のあるマットレスでぐっすり

      せっかく自分に合う高さの枕を選んだのなら、マッットレスにもこだわりたいところです。
      柔らかすぎて体重を支えられなければ体は沈んでしまい、結果的に高い枕を使っていることになってしまいます。
      寝転んだときに体の軸が一直線になるような、ある程度弾力性のあるマットレスを使うことで体に負担がかからず、睡眠の質も変わってきます。
      最近ではいびきや無呼吸症候群の対策として、横向き用のマットレスも開発されています。
      このマットレスは、仰向けに寝ても体重をしっかりと支え、横向きになっても肩が沈んでしまわないようにつくられています。
      枕と同じように自分にぴったりと合うマットレスや敷きぶとんを選ぶようにしましょう。
      よい寝具を選ぶことが「腰痛」の予防・改善にもつながります。

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白濱龍太郎

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