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洗心(せんしん)の意味【心理学者執筆】

イライラした気持ちが溜まることってありますよね。そのイライラが爆発してしまったり、押しつぶされそうになることもあります。そうなる前に実践したい、禅の修行をヒントにしたイライラを消す方法をご紹介します。

植西聰

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目次

  1. ○イライラしているときは、身の回りを掃除してみる
     
    • イライラしているときは、身の回りを掃除してみる

      禅の言葉に「洗心せんしん」というものがあります。
      「心を洗う」ということです。
      人の心というものは、日常生活の中で、とても汚れていきます。
      「汚れ」とは、たとえば、欲求不満が溜まっていく場合があります。
      仕事でも人間関係でも物事が思うようにならず、イライラした気持ちが溜まってくることもあるでしょう。
      そんなイライラした気持ちをそのまま放置しておいては、自分自身の人生にとって良いことではありません。
      そのイライラした気持ちが、いつか爆発してしまい、とんでもない行動に出てしまうかもしれません。
      あるいは、そのイライラした気持ちに自分自身が押しつぶされて、前向きに生きていく意欲を失ってしまうことにもなりかねません。
      ですから、時々、「洗心」をする習慣を持つといいと思います。
      それは、つまり、心からイライラした気持ちをきれいに洗い流す、ということです。
      その方法としては、たとえば、「掃除そうじ」があります。
      禅の修行では、掃除ということがとても重んじられています。
      禅には、身の回りをきれいに掃除することで、心も清らかになっていく、という考え方があるのです。
      私たちも、気持ちがイライラしてきたときには、わずかな時間を使って、身の回りを掃除してみるといいと思います。
      机の上だけふき掃除する、ということであってもいいのです。
      そうすることで、イライラした気持ちが消え、心が休まります。
      ◎「心が清らかになる」と念じながら、掃除をしてみる。

心を休める習慣

植西聰

三五館

第2章 気持ちがイライラしたときの心の休ませ方より

ラクになる、幸せになるためのコツは、ほんのちょっとの「ひと休み」。当たり前なのに誰も気付かなかった簡単すぎる“休み方”いますぐその場で実践できる、毎日の「心を休める習慣」。

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