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廓然無聖(かくねんむしょう)の意味【心理学者執筆】

禅では「広々としていて澄み切った精神状態」を得るためにさまざまな修行を積むと言います。この精神状態はイライラを解消し、気持ちを楽にしてくれるものです。とはいえ、なかなか修行は一般人が挑めるものではありません。今回は誰でもどこでもできる、禅をヒントにした心の休め方をご紹介します。

植西聰

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目次

  1. ○「澄み切った大空」を思い描くことで、心を休める
     
    • 「澄み切った大空」を思い描くことで、心を休める

      禅の言葉に、「廓然無聖かくねんむしょう」というものがあります。
      廓然かくねん」とは、「広々としていて、澄み切っている」という状態を表しています。
      無聖むしょう」は、「悟りに入った精神状態」を示しています。
      つまり、「一切の雑念が取り払われて、心が広々としていて澄み切った状態にある。それが悟りの境地だ」という意味です。
      もちろん禅では、そういう「広々としていて澄み切った精神状態」を得るためにさまざまな修行を積まなければならないのです。
      しかし一方で、私たちにもできる簡単な方法があります。
      それは、「よく晴れて、広々としていて澄み切った大空を、心の中に思い描いてみること」です。
      それだけでも、心から雑念が取り払われて、気持ちが安らいできます。
      気持ちが楽になり、スッキリとしてきます。
      たとえば、何か嫌なことがあってイライラした気持ちになっているとき、気持ちを落ち着けて、大空を心の中に想像してみます。難しい人は、実際に晴れている日に大空を眺めてみてもいいでしょう。
      そうすると、不思議にイライラした気持ちが消えていき、心が休まっていくのを実感できると思います。
      日常生活の中ではいろいろなことが起こります。
      イライラすること、カッカすること、さまざまなことがあります。
      心が雑念にとらわれて乱れたときに、「広々としていて澄み切った大空を思い描く」ということを試してみてはどうでしょう。
      そのような習慣を持つことが「おだやかな人生」へつながっていきます。
      ◎イライラしたときは「晴れ渡った大空」を心に思い描く。

心を休める習慣

植西聰

三五館

第2章 気持ちがイライラしたときの心の休ませ方より

ラクになる、幸せになるためのコツは、ほんのちょっとの「ひと休み」。当たり前なのに誰も気付かなかった簡単すぎる“休み方”いますぐその場で実践できる、毎日の「心を休める習慣」。

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