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本・資料を効率よく読む方法

「レポートを書くために資料を読む」といった仕事を想定してみましょう。
あなたはそのために、50 冊の資料を用意しました。これらを片っ端から読むのには時間がかかるし、すべてが役に立つとは限りません。ムダの多い作業です。
この記事では、「逆算思考」による〝効率のいい〞読書術を紹介します。

夏川 賀央

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目次

  1. ○「逆算思考」だからできる〝効率のいい〞読書術
     
    • 「逆算思考」だからできる〝効率のいい〞読書術

      わかりやすく、「レポートを書くために資料を読む」といった仕事を想定してみましょう。
      あなたはそのために、50冊の資料を用意しました。これらを片っ端から読むのには時間がかかるし、すべてが役に立つとは限りません。ムダの多い作業です。
      そこで「速読」というものがあります。中には「本1冊を1分もかけずに読む」といったノウハウもありますから、これを駆使すれば、読む時間は大幅に短縮できそうです。
      ただ「レポートを書く」という作業の場合、資料で使えるのは、本の大ざっぱな内容でなく、むしろ細部の具体的なデータだったりします。そうすると大枠をとらえる速読的な読み方では、必要箇所をもう一度、詳細に読まなければなりません。それでは時間的に変わらなくなってしまいます。
      ならば効率的に資料を読む方法として、最適なのは「不要な部分は読まない」「役に立ちそうになかったら丸ごと読まない」ということでしょう。
      そうできれば、ムダな箇所を読む手間ははぶけます。ただ、これにも問題はあり、「これは不要」と思っても、いざレポートを書き始めると「そうか、あの部分は使えるな」と、再び読み返さなければならなくなるケースが案外と多いのです。
      するとやはり効率が悪い、ということで、なんとかこのムダを省けないでしょうか?

       

      そこで「逆算思考」なのです。
      マッキンゼー出身のコンサルタント、伊賀泰代さんの『生産性』(ダイヤモンド社)という本では「最初にアウトプットのイメージをもっておく」と紹介されていますが、つまりはレポートの出来上がりの枠組みをある程度、決めておくということです。
      本を書くときは当たり前のことですが、目次をつくり、内容をだいたい固めてから、資料読みをスタートするということですね。
      私が本を書くときは、ものすごく細かい部分まで、目次立てを決めてしまいます。そして「こんな内容のことが書いてあればいいな」と斜め読みしながら、その内容とドンピシャリ「これは役立つだろう」という部分には、大きめの付箋ふせんを貼っていきます。
      それをしながら「ひょっとしたらあとで役に立つかもしれない」「ここは気になるな」という箇所は、小さな付箋を貼ったり、本の角の部分を折っておいたりします。
      そしてあとで「何か足りないな」と思ったら、この印をつけた部分だけ読み通して、書くために必要なことを探すわけです。こうすれば1冊の本をムダにすることなく、時間もムダにせず消化できます。

時間を使う人、時間に使われる人

夏川 賀央

きずな出版

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