更新
関連タグ:
本・資料を効率よく読む方法
「レポートを書くために資料を読む」といった仕事を想定してみましょう。
あなたはそのために、50 冊の資料を用意しました。これらを片っ端から読むのには時間がかかるし、すべてが役に立つとは限りません。ムダの多い作業です。
この記事では、「逆算思考」による〝効率のいい〞読書術を紹介します。
- 閲覧数:3,866 views
目次
- ○「逆算思考」だからできる〝効率のいい〞読書術
-
「逆算思考」だからできる〝効率のいい〞読書術
わかりやすく、「レポートを書くために資料を読む」といった仕事を想定してみましょう。あなたはそのために、50冊の資料を用意しました。これらを片っ端から読むのには時間がかかるし、すべてが役に立つとは限りません。ムダの多い作業です。そこで「速読」というものがあります。中には「本1冊を1分もかけずに読む」といったノウハウもありますから、これを駆使すれば、読む時間は大幅に短縮できそうです。ただ「レポートを書く」という作業の場合、資料で使えるのは、本の大ざっぱな内容でなく、むしろ細部の具体的なデータだったりします。そうすると大枠をとらえる速読的な読み方では、必要箇所をもう一度、詳細に読まなければなりません。それでは時間的に変わらなくなってしまいます。ならば効率的に資料を読む方法として、最適なのは「不要な部分は読まない」「役に立ちそうになかったら丸ごと読まない」ということでしょう。そうできれば、ムダな箇所を読む手間は省けます。ただ、これにも問題はあり、「これは不要」と思っても、いざレポートを書き始めると「そうか、あの部分は使えるな」と、再び読み返さなければならなくなるケースが案外と多いのです。するとやはり効率が悪い、ということで、なんとかこのムダを省けないでしょうか?そこで「逆算思考」なのです。マッキンゼー出身のコンサルタント、伊賀泰代さんの『生産性』(ダイヤモンド社)という本では「最初にアウトプットのイメージをもっておく」と紹介されていますが、つまりはレポートの出来上がりの枠組みをある程度、決めておくということです。本を書くときは当たり前のことですが、目次をつくり、内容をだいたい固めてから、資料読みをスタートするということですね。私が本を書くときは、ものすごく細かい部分まで、目次立てを決めてしまいます。そして「こんな内容のことが書いてあればいいな」と斜め読みしながら、その内容とドンピシャリ「これは役立つだろう」という部分には、大きめの付箋を貼っていきます。それをしながら「ひょっとしたらあとで役に立つかもしれない」「ここは気になるな」という箇所は、小さな付箋を貼ったり、本の角の部分を折っておいたりします。そしてあとで「何か足りないな」と思ったら、この印をつけた部分だけ読み通して、書くために必要なことを探すわけです。こうすれば1冊の本をムダにすることなく、時間もムダにせず消化できます。
時間を使う人、時間に使われる人
【あなたの「時間」は増やせます!】「忙しくて時間がない……」「もっと1日に時間があればいいのに……」「本当にやりたいことがやれない……」そんな悩みを解決する、時間管理術を凝縮! ・トヨタ流の知的生産術で、仕事のムダを省く ・自分の仕事を「地図化」してみる ・ナポレオン3時間睡眠の伝説 ・「緊急でないこと」にある可能性を見落とさない ・「TO DOボード」で時間量をはかる ・話は3分より「3行」でまとめなさい ・一流の人間が実践している「断る技術」…… etc. 世界で偉業を成し遂げた10人の成功者から、時間に追われない人生を手に入れるためのノウハウを学ぶ!