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個人対個人の売買サイトでトラブルを事前回避するコツ

素人でもハンドメイド作品を販売することができる「minne」は、趣味を兼ねた気軽な副業として最近人気ですが、素人であるが故…また、ネット販売であるが故のトラブルがつきものなのも事実です。楽しく続けるためにはトラブルは避けたいもの。現役minne作家の著書でトラブル回避策をチェックしましょう。

大嵜幸子

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目次

  1. ○対面販売じゃないからこそ……
  2. ○低評価なレビューへの対策
  3. ○配達事故などに対する対応
     
    • 対面販売じゃないからこそ……

      ネット上でのお買い物は、不安なことが多いですよね。ましてや、取引する相手が個人となれば余計です。
      どんな人なのか、どこに住んでいるのか、男性なのか女性なのかすらわからない。お金を支払ったのに商品が届かなかったらどうしよう。素人が作ったものだから、粗悪なものが届いたら嫌だな……など、購入者側はとても不安です。初めて購入される方はとくにです。
      一方で、販売する側も不安を抱えています。クレームをつけてくる人や、とても細かいことを言ってくる人だったらどうしよう。どんな人が買ってくれているかわからないから不安だなと感じるでしょう。
      これらは対面販売ではなく、ネット上での取引だからこその不安なのだと思います。ただ、出品する側の不安は、ネットで販売する上でのリスクと受け入れましょう。逆に考えると、対面販売では、もっと大きなトラブルに見舞われることも少なくないので、ネットでちょっと面倒だなと思う購入者に当たっても、会うことはありませんし、メッセージ等でやり取りする場合は、口頭で言葉を発するよりも、冷静に対応することができるので上手に回避していきましょう。
    • 低評価なレビューへの対策

      物のとらえ方、感じ方は人それぞれです。同じ丸い形のものを見ても、実際手に取って触って見られるわけではなく、平面で一方向からしか見られない画像では、人によってはそれを円形と思う人もいれば、球体と思う人もいます。
      また、スマートフォンやパソコンのスクリーンの明るさも、使っている人の好みに変えてあります。そういった端末の環境の違いにより、購入時の画像と実際の色と違う色に見えてしまっていて、作品が届いたときに「思っていたのと違うな」と感じることもあるでしょう。
      中には、思っていたイメージと違うので返品したいという人もいるかもしれませんが、そう思っても返品せずに我慢するお客様がほとんどです。そういった人は、返品しない代わりに、レビューに不満を書き込むことが多いです。
      販売した側からしたら、それに関しては個人の感覚の違い、もしくは、端末の環境の違いによるのでどうしようもないのだから、そんなことで低評価を付けないでほしいと思ってし
      まうのが正直な気持ちでしょう。しかし、それをそのままレビュー上で反論してはいけません。レビューはたくさんの人が見ています。これまでも再三お話ししてきたように、購入を検討する人の大きな判断基準となります。熱くならずに、低評価を受けたレビューに対しても、冷静に大人の対応をすることが大事です。購入を検討している人からみて、低評価の口コミをされても、この出品者はちゃんと対応してくれる出品者だなと思われる返信をしましょう。
    • 配達事故などに対する対応

      ネットでの売買で一番に予測されるトラブルといえば、運搬中の破損によるトラブルです。
      万が一、配送中に破損してしまった場合どうしたらよいでしょうか。対応は状況によると思いますが、どんなときでも自分がインターネットで買い物をしたほうの立場になって考え、誠意ある対応を心がけましょう。
      例えそれが出品者の責任ではなく、梱包もしっかりしてあったのに破損してしまったものだとしても、購入した人はお金を払ってその作品が届くことを楽しみに待っています。
      お金を払って購入したものが壊れて届いただけでもとても残念に感じるのに、それに対して「配達時に壊れたものに関しては責任取れません」と、ひと言で終わらせられたらあなたはどう感じますか? きっと嫌な気持ちになるでしょう。
      一番良いのは、補償の付いている配送方法を利用することですが、単価の安いものを販売する場合は、補償付きの高い送料のものでは購入者は商品を購入しません。多少のリスクがあることを承知の上で、補償の付いていない配送方法を選びます。
      「補償が付いていないので、配送中の事故には責任が取れません」と説明に記載しており、納得のうえでその配送方法を購入者が選んでいても、柔軟に対応できなければあなたのレビューにはクレームばかり付いてしまうでしょう。
      逆に、保証なしの配送方法を自分で選択したにも関わらず、手厚い補償をしてもらった購入者は、「逆に申し訳なかったな。またこの出品者から他の作品も購入してあげよう。」という気持ちになることが多いようです。
      購入者の中には、数百円で購入した商品を、数か月も使用して、壊れたから新しいものと交換してくださいと理不尽ともとれる要求をしてくる人もいます。ただ、そういった要求をしてくる人はminneの購入者の中には、私の経験では0• 1%以下でした。
      あなたが、自分の作品は壊れやすいものではないし、梱包もしっかりしていたと思っても、それは完璧ではないのですから、絶対破損しない梱包の仕方なんてありえません。
      自分の考える中で、破損のリスクを最小限に抑えた梱包方法で発送しているかと思います。
      お互いに気持ちの良い取引ができるように、数十件発送したら、一件は到着時の破損があっても仕方がないという気持ちで、破損や紛失等の配達中の事故に対応できるように心構えをしておきましょう。
      もちろんこれは、破損や事故は起こるものだから破損しても仕方がないという考え方をしなさいという意味ではありません。一番良いのは、ちゃんとした状態で作品が購入者の手元に届くことです。封を開けて壊れていたりすれば、やはりがっかりしますから。
      これまでもデメリット表記に関して説明してきましたが、事前にトラブルを回避するために、ここでもデメリットとなる情報はしっかり記載します。
      繊細な加工を施しているものに関しては、作品発送時にも、繊細な作品なので優しく取り扱ってくださいなどの注意書きを添える、色ムラ等が予測されるものに関しても、購入時の注意書きとして必ず記載する、発送までに時間がかかるものに関しては、購入するときに必ず見ていただけるような場所にその旨記載することを心がけるなど、事前にあらゆるトラブルから回避できるようにしておきましょう。
      「こちらでは一切、クレームや交換、返品等の対応はしませんので、ご理解いただける方のみ購入してください。」などという一方的な注意書きは避けましょう。
      「梱包には十分気を付けていますが、万が一破損等ございましたら、お手数ですがご連絡くださいませ。誠意をもって対応させていただきますので、必ず到着時に破損等がないかご確認ください。」などの注意書きをするとよいでしょう。
      せっかく作品を丁寧に作っていても、雑な梱包で心遣いの欠片も見られないような文章では人格を疑われてしまします。ハンドメイドの良さは人柄が表れるところです。

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大嵜幸子

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