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自分の能力を発揮できる働く場所の選び方
あなたは自分の価値について考えたことはありますか?
今いる場所では”価値”がなくても、場所を変えるだけで”特別な価値”になることがあります。
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目次
- ◯「求める場所」より「求めてくれる場所」に行く
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「求める場所」より「求めてくれる場所」に行く
先日、50代のある男性が、こんなことを言っていました。「60歳で定年になって、そこから65歳まで非正規雇用。第一線からは退いて、倉庫の管理をしたり、子会社で使われたり。65歳で退職したら、シルバー人材センターから、マンションの管理人や清掃の仕事をもらって、やれるところまで仕事をしていくんだろうなぁ」彼は、車のナビゲーションシステムなどを制作しているエンジニア。それでも、歳を過ぎると、必要とされなくなっていくというのです。「その技術は、海外で使えるんじゃない?」と提案すると、「自分程度の技術じゃ難しいだろ。英語は使えないし、いまさら海外なんて行けないよ」でも、そんな第三のステージを、いまから意識していれば、チャンスは巡ってくるかもしれません。東南アジアでは、定年後の日本の技術者が、第一線で働いていることがあるのです。私がいた台湾でも、若者から高齢者まで、活躍している姿を見かけることがありました。男性であれば、IT関連だけでなく、農業や酪農の指導だったり、飲食店経営の協力だったり。日本で歴史の教員をされていた方が、定年後、台湾の大学や日本語学校で、主に戦国武将について教えていることもありました。夜市でたこ焼きの屋台を出している人、日本人向けの民宿を経営している人もいます。女性であれば、お茶やお花の指導、日本料理の教室や古民家カフェを開いたり、ネイルの技術を教えたり、アクセサリーブランドを立ち上げたり......。それができるのは、日本人ということが、〝価値〞のひとつになっているからです。自分は「あたりまえ」だと思っていることでも、海外の人にとっては、魅力的な資源があります。〝日本人〞というのは、仕事が丁寧で、きっちりしたイメージがあるので、海外では仕事をしやすいのです。私たちが受けてきた家庭や学校での教育、社会での仕事経験なども、間接的な価値になっているでしょう。いまいる場所では〝価値〞がなくても、場所を変えると、〝特別な価値〞になることがあるのです。日本のなかでも、都会から地方に場所を移すことで、オンリーワンになって、価値を上げていくことができます。たとえば、あるイラストレーターは、青山でオフィスを構える売れっ子でしたが、人気絶頂期に、祖父母の家がある鹿児島に、家族と移り住みました。彼はこんなことを言っていました。「青山でオフィスをもつなんて、そこそこ有名になった人たちがみんなやっていることで、つまらない。それよりも、人とちがう視点をもったり、経験をしたりしたほうがいいって思ったんだよね」そんな都会的なイラストレーターはなかなかいないことから、地域の商品開発や広告デザイン、地域活性や若手の育成など、さまざまな活動に引っ張りだこになり、都会にいたときよりも、活躍の場が広がったようです。反対に、私は地方から東京にやってきました。「ものを書く仕事を続けたい」と思ったものの、地方では仕事が限られていました。でも、出版物のほとんどが出ている中心地、東京なら、「きっとどこかに私ができることがあるはずだ」と思ったのです。商売の基本は、「必要としている人たち」に、「必要としているもの」を提供することといいます。ならば、自分が「求める場所」より、自分を「求めてくれる場所」に行ったほうがチャンスはあるのです。多くの人は、「住む場所を変えるなんてできない」「新しい場所に行くのはたいへんなことだ」などといいます。「ここでなきゃ生きられない」という人もいます。もちろん、生まれ育った場所で暮らすことを幸せとする生き方もあるでしょう。昨今は、地元志向も強まっているようです。でも、「ずっとそこに住む」と考えるのではなく、旅をするように、「しばらく暮らしてみよう」「数年、勉強に行ってみよう」「一年のうち、半分、暮らしてみよう」というのもありだと思うのです。場所を変えて価値を上げる稼ぎ方があります。選択肢は無限にあるのです。自分の価値が上がるポイント自分の能力を発揮できる場所を見つける
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