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心地よくすごせるおむつを
おむつには、紙おむつと布おむつがありますが、赤ちゃんにとっては、汚れたら取り替えてもらえるのであれば、布でも紙でも、どちらでも同じです。
布おむつを使うママの中には、紙おむつは手抜きだと思い込んでしまう人も多いようですが、紙おむつにはそれなりの利点が多いのです。赤ちゃんの皮膚の状態や、生活リズムに合わせて、選びましょう。
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紙おむつと布おむつ、どちらにする?
布おむつを選択する理由としては、
①布おむつのほうが、赤ちゃんがおしっこの感覚を早く覚えて、おむつをはずすのが早くなると言われている
②1回のおしっこごとにおむつを替えてあげたいので、布おむつのほうが経済的
③ママが仕事に復帰するために、赤ちゃんを保育園に預けるときに布おむつを指定される
などがあります。
ただ、紙おむつでも布おむつと変わらない時期におむつははずれますし、紙おむつは、なによりおむつ替えの回数が減って、うんちのときの処理も楽という利点があります。
また、紙おむつのほうが、おしりがサラサラしているので、かぶれにくいという人もいます。そういうことから、多くのママが紙おむつを使っているのが現状ではないでしょうか。
布おむつのほうが経済的ではありますが、布おむつの洗濯は、思っている以上に大変で、ママが洗濯に追われてイライラしたり、へとへとになってしまうのは、赤ちゃんにとってもママにとってもマイナスです。
でも、布おむつのほうがかぶれないという赤ちゃんもいるでしょう。
どちらを選択するにしても、赤ちゃんとママの都合によって決めればよいのです。
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排泄のリズムのつかみ方
赤ちゃんが少し成長してくると、おしっこやうんちのリズムがだんだん出てきて、パパやママにもわかるようになります。たとえば、おしっこは食後やお昼寝の後にしやすいとか、うんちの場合は、顔を真っ赤にしてうんうんりきむのでわかります。する時間帯や1日の回数も、少しずつ定まってきます。
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おむつの当て方の基本
おむつを当てるときは、赤ちゃんの脚の開きに合わせます。太ももやおなかまわりが窮屈にならないようにしましょう。
赤ちゃんの肌の状態や成長に合わせて、おしりにぴったりフィットするおむつにします。おむつの大きさは、赤ちゃんの体重を基準にして選びます。
紙おむつは、つけると、股関節が自然な形に開くようにできています。おなかや腰を締めすぎないようにします。ゆるすぎると、うんちが漏れることがあるので、注意しましょう。
赤ちゃんの自然な姿は、両脚がM字に開いたガニマタです。赤ちゃんの股関節は発達の途中で、発達を妨げないように、この脚の形を維持するようなおむつの当て方をします。
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おむつの替えどきはいつ?
赤ちゃんにとっておむつ替えは、抱っこされることや母乳・ミルクを飲むことと同じように、気持ちよくて大好きなことです。
紙おむつは、股の部分がぐにゃぐにゃしたら替えどき
ほとんどの紙おむつは、おしっこをゼリー状に固めます。股の部分を触ってぐにゃぐにゃした感じがしたら、おしっこをしている証拠です。
布おむつは、手を入れて濡れていたら替えどき
おむつに手を入れて濡れていたら、替えるようにします。うんちの場合はにおいでわかります。
新生児期は、授乳前と授乳後に、おむつの濡れを確かめる
新生児期の赤ちゃんなら、1日10回以上のおしっこと、数回のうんちをします。授乳前と授乳後に、おむつが濡れているかどうか確認しましょう。
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紙おむつ
メリット&デメリット
メリット
おむつ替えの回数が少ない
紙おむつの場合、おむつに吸水力があるので、1、2回のおしっこではおしりが濡れません。自然とおむつ替えの回数が減ります。
メリット
手間がかからない
使い捨てなので、布おむつのように洗ったり干したりする手間が省けます。赤ちゃん連れでのお出かけには特に便利。
デメリット
大量のゴミが出る
毎回のゴミ捨てのたびに、捨てたおむつで、大量のゴミが出ます。このゴミが環境汚染につながるのでは?と心配になるママも。また、ゴミの回収までは、家に使用済みおむつを置いておかなくてはなりません。
デメリット
コストがかかる
使い捨てなので、常に買い続けなければなりません。コスト削減のため、まとめ買いをしたり、安いおむつと高いおむつを併用したりするママが多いようです。
デメリット
かさばる
買い物のときに紙おむつを買うのは、かさばるので大変です。また、まとめ買いしたおむつを置いておくスペースが必要です。
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布おむつ
メリット&デメリット
メリット
経済的でゴミが出ない
使い捨ての紙おむつとは違って、洗えば何回でも使えるので、おむつ代のコストをずっと下げることができます。また、紙おむつのようにゴミとして出ないので、気分的に楽です。
メリット
回数、状態をチェックしやすい
おむつ替えの回数は多くなりますが、おしっこやうんちの回数、状態をチェックしやすくなります。
デメリット
洗濯物が大量に出る
ゴミが出ない代わりに、洗濯物が大量に出ます。梅雨時や冬の寒い時期、おむつが乾かないときは、アイロンをかけたりストーブのそばに干すなど、さらに、もうひと手間かかってしまいます。
ワンポイント
布おむつもそれなりにコストがかかる?
一般的に経済的だと思われている布おむつですが、おむつをするにはおむつカバーが必要です。このカバーは成長に合わせて買い替えないといけませんし、うんちの汚れが取れないなどでも買い替えるときがあります。
また、すべて手洗いするなら別ですが、おむつを下洗いした後に、おむつだけを洗濯機で洗ったり、乾燥機で乾かしたりするなら、水道代、電気代はかかります。
もちろん紙おむつほどの出費はありませんが、労力とコストを、よく考える必要があります。
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紙と布を併用する方法もある
基本的には布おむつを使うにしても、雨降りが続いたり、外出するときなど特別な場合だけ紙おむつを使うという方法もあります。
コストの面で、紙おむつオンリーより経済的ですし、ママの負担は布おむつオンリーよりは軽くなります。
また、寝るときだけ使って、赤ちゃんもママも安心して眠れるということもあります。寝ている間にうんちをして布おむつから漏れたりすると、真夜中にふとんから何から替えないといけなくなります。
ただし、両方の関連グッズをそろえなければならないので、赤ちゃんの成長に伴ってサイズも変わる紙おむつやおむつカバーは、それぞれあまり使わないうちに小さくなってムダにしてしまう可能性もあります。
紙と布、両方の利点を取り入れ、上手に使い分けましょう。