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紙おむつ人気のわけは
最近は、ほとんどの赤ちゃんが、紙おむつを使っています。以前に比べて、コストが安くなってきたことと、素材の吸収がぐっとよくなったことが人気の理由のようです。
吸収がよくなると、心配だったうんちもれが少なくなります。また、肌ざわりがとてもよくなり、おしりがかぶれることが少なくなりました。
大きさが合っていて、フィット感のよい紙おむつを選びましょう。
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紙おむつの素材と形は進化している
紙おむつの構造としては、内側表面には肌にやさしい不織布などの表面材、外側表面には蒸れを防止する通気性シート、両サイドにはうんち漏れを防止するギャザー、正面と両サイドにはテープがついています。テープは、赤ちゃんの体型に合わせて、締め具合を調節できるようになっています。
紙おむつ本体には、大量のおしっこを素早くしっかり吸収する高分子吸収体が使われていて、ほとんどもれる心配がなくなってきています。
素地と形は、メーカーによる違いはほとんどありませんが、各メーカーによって、赤ちゃんの気持ち良さとパパ・ママの使いやすさを考えた工夫がいっぱいです。
たとえば、おなかまわりのギャザーの幅を広くしてフィット感をさらにアップしたものや、おしっこの逆戻りを防ぐシートを使ったもの、何度でもつけたりはがしたりできるテープつきのもの、ぬれるとおむつのイラストが滲にじむお知らせシートつきなどなど、いろいろあります。
テープが端まできている、もものまわりが赤くなる、漏れてしまう……この3つが替えどきのサイン。
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こまめに替えることを大切に
やわらかな新生児の肌に紙おむつを使っても大丈夫かどうか、心配するママやパパもいますが、紙おむつにはおしりをぬらさず、蒸れない工夫がされているので、デリケートな新生児にこそ適しています。
経済的なことも考えて、こまめに替えてあげられる昼間は値段の安いもの、夜や外出時には多少値段は張っても吸収力の高いものを使うようにしてもよいでしょう。
あるいは、ママやパパが育児に慣れる1~2か月ごろまでは紙おむつを使い、それ以降、赤ちゃんのおしっことうんちの回数が少なくなってきたら布おむつに替えてもいいでしょう。
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紙おむつのサイズはいつ替える?
(テープタイプ、パンツタイプとも各メーカーのだいたいのサイズ)
紙おむつのサイズは、「○~○kg」と幅をもたせた体重で表示されています。
しかし、これはあくまで目安の体重です。たとえば、同じSサイズでも、体重が4kgと8kgでは体格が大きく違います。また、体重が7kgの赤ちゃんは、SサイズかMサイズか、迷うところです。
そこで紙おむつのサイズを決めるときには、赤ちゃんのはき心地やおしりまわりの状態をチェックしましょう。
おむつをとめるテープが端まで来てしまった、もものまわりがきつくて赤くなる、おしっこが漏れてしまう、この3つが替えどきのサインです。
体重は同じでもおなかが出っぱりぎみの赤ちゃんもいれば、おなかはふつうでも太ももが太い赤ちゃん、おしりが大きい赤ちゃんなど、その子によって体型はさまざまです。
また、もれ防止策として、夜寝るときには昼間より1サイズ大きめのおむつにするのも一つの方法です。夜用の紙おむつも市販されています。
夜寝るときには昼間より1サイズ大き目のおむつに替えて、もれを防止。
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おむつ替えそろえておくと便利なもの
紙おむつ、おしり拭き、ベビーオイルなどの必需品を1か所にまとめておくと、あわてずに手早くおむつ替えができます。うんちの出たおむつを開いたのに、おしり拭きがない!なんていうことを防げます。
また、冬場などに使うおしり拭きを温める専用の保湿器や、両わきについたガードが赤ちゃんをキープしてくれるおむつ替えシートなど、便利グッズも市販されているので、状況に応じて利用しましょう。
おむつ替えをするときに動いて困る……という赤ちゃんには、興味のあるおもちゃ(取っ手がついたもの)などを持たせている間に替えてしまうのも手です。
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紙おむつのはずし方
①おむつ替えのスペースを作る
おむつ替えをする場所に、タオルやもれ防止のためのおむつ替えシートを敷き、新しいおむつを広げて敷きます。おむつの前後を確認することを忘れずに。テープ装着受けのあるほうが前です。
②おむつを替える
ちょうど赤ちゃんのおしりの位置に、新しいおむつがくるように寝かせ、汚れたおむつをはずします。
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うんちのときのおしりの拭き方
おちんちんや陰のうの裏をていねいに拭く
ティッシュでうんちをぬぐいとり、おしり拭き(ウェットティッシュ)で肛門のまわりやおちんちんのしわの寄ったところ、陰のうの裏もていねいに拭きます。
男女を問わず、股のくびれにまでうんちが入り込んでいることがあるので、ていねいに拭きましょう。
おしりや会陰部周辺を前から後ろへ拭く
女の子のおしりは、必ず前から後ろに拭きます。肛門から会陰部に向かって拭くと、尿道に細菌が入る危険があるので注意しましょう。
おしり拭きやベビーオイルをしみこませた脱脂綿で、外陰部周辺をていねいに拭きますが、無理に割れ目を広げて拭く必要はありません。
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紙おむつの当て方
①おしりの下におむつを敷く
汚れたおむつを引き抜いた後、おしりが新しいおむつの中央よりやや手前になるようにします。背中が当たる部分を少し長めにすると、うんちが背中からもれません。
②おへそがまだじくじくしている新生児では
おむつがおへそに当たらないように、おへその下で小さくまとめます。おへそをおしっこでぬらしてしまうと、細菌感染の危険があるので注意して。
③仕上がりを確認
背中部分はピッタリ、おなか部分は大人の指が2本入るくらいの余裕をもたせるのがベストです。両脚のギャザーが内側に倒れ込んでいないか(うんちもれの原因になります)、おなか部分、脚まわりがきつくないかなどを確認します。赤ちゃんは腹式呼吸なので、おなかをきつく締めると呼吸しづらくなります。
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パンツ型紙おむつで手早く替える
はいはいが上手になって、つかまり立ちもできるようになったら、赤ちゃんを立たせたままでサッと替えられるパンツ型の紙おむつが便利です。
①紙おむつの脇を破ります。
②おむつをはずします。
うんちのときは、肌着や上着が汚れないように、洗濯バサミなどでたくし上げてはさむといいでしょう。
③おしりふきなどでおしりを拭きます。
おむつを片脚ずつ入れさせ、上にあげます。
おなかがしっかり隠れているかチェック。最後に、太もも部分のギャザーが外側に出ているかをチェックします。