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周りから要求されやすい人の特徴と対処法
急な残業や何かのお使いとか…周りからあれこれ要求されやすい人っていますよね?
あまりにも急なお願いなどが続くと嫌な気分になるものです。そんな“頼まれ体質”を変える方法をご紹介します!
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目次
- ○要求されるのは「おとなしい」から?
- ○大事なのは「グラウンディング」ができているかどうか
- ○あなたの「隙」は見抜かれている
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要求されるのは「おとなしい」から?
みんながみんな周りから要求されるわけではなく、そもそも、周りから要求されやすい人というのがいます。急な残業とか、何かのお使いとか、借金とか……。要求されること自体が悪いこととは言いませんが、「なぜ、いつも私?」「なぜ、今?」と思うようなことが多いと、なんだか自分が粗末に扱われているような気分になることもありますよね。そうなった場合には対処することになりますが、ことが起こる前に「要求されにくい人」「あれこれ言われにくい人」でいられるのなら、そのほうがいいはずです。何かと頼みごとをされる人は、もしかしたら「私って、おとなしそうに見えるからいろいろ押しつけられやすいのかな」と考えているかもしれません。でも、そうとばかりは言えないのです。周りにいるおとなしい人が、みんな、あれこれ頼みごとをされているかというと、そんなことはないはずです。「あまりしゃべらない」とか「受け身である」ということが、そのまま周りからいいように使われるということにはならないのです。自己主張の強い人であっても、あれこれ要求されたり、言われることもありますからね。 -
大事なのは「グラウンディング」ができているかどうか
では、「要求されやすい人」「あれこれ言われやすい人」と、そうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。これは「ゆずらない力」の大切な要素の一つで、「自分を信頼している」ということです。このことを「グラウンディングができている」と言います。いきなり「グラウンディング」なんて聞いても、ピンとこない人が多いと思いますが、「地に足がついている状態」という意味です(スピリチュアル〈精神世界〉関係の用語として説明されていることが多いですが、心理分野でも同様のことが言えるので、ここでは同じ言葉を使うことにします)。グラウンディングができている人は、周りの人たちに精神的に巻き込まれにくくなります。他人に要求されやすい人や、(あとで出てきますが)比較や嫉妬の対象にされやすい人は、グラウンディングが弱い人がとても多いのです。他人に粗末に扱われたり、嫉妬されたときに厄介なのは、自分の軸がブレてしまうことです。動揺して自分の価値が揺らぎ、他人の目が気になり出して、自分のあり方がわからなくなってくるのです。これは、自分の軸が頼りなくて隙があり、外からの影響に打たれ弱く、すぐに不安定になってしまうような状態です。こうした隙は、自分と他人との間にある線をあいまいにしてしまいます。周りの人たちから見ても、隙があることが無意識のうちに感じ取れるために、あなたの領域に入ってきやすくなってしまうのです。 -
あなたの「隙」は見抜かれている
ちょっと失礼な態度をとられただけで、簡単に自己評価が下がるのが見て取れる人に対しては、周りの人が敬意を払うことを忘れてその人の領域に侵入しはじめる、といったことが起こります。なぜ「自己評価が下がる」のが端から見てわかるのか、不思議に思う人もいるかもしれません。これは、一概には言えないのですが、その人のもつ雰囲気の変化だと思います。わかりやすいところでは、話し方が自信なさそうになったり、後ろめたそうだったり、本音は違うのにその場に合わせてるんだなとわかってしまうような人ですね。もちろん、こんなふうに必ずしもわかりやすく表面に出てくる人ばかりとは限りません。でも、周りの影響によって、すぐ精神的な余裕を失ってしまう人というのは、相手からするとなんとなくわかってしまうものなのです。だから、ふらふらしないように、しっかり地に足を付ける必要があるんです。
ゆずらない力
Chapter1より
あれこれ口を出されて思い通りに動けない、残業や取りまとめなどなぜか自分ばかり要求される、比べたがる人や張り合いたがる人のターゲットにされやすい……。そういう嫌なパターンを変えるために本書が提案するのが「ゆずらない力」。他人のために自分を犠牲にすることなく、自然体で過ごしていくためのポイントを紹介します。