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コミュニケーションにある3つのパターンとは
人は大きく分けて、3つのタイプの人間関係の築き方をするといわれています。自分が絶対的に正しいと思い、相手を思い通りにしようとするパターンや自分の気持ちを言えずに我慢してしまうパターンなどがあります。この記事では、コミュケーションの3つのパターンについて紹介します。
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目次
- ○コミュニケーションには3つのパターンがある
- ○間接的に人をコントロールしようとするパターンもある
- ○自分も相手も尊重する伝え方を始めよう
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コミュニケーションには3つのパターンがある
人は大きく分けて、3つのタイプの人間関係の築き方をするといわれています。あなたはどのタイプか、下の事例から考えてみましょう。攻撃的なパターン自分が絶対的に正しいと思い、相手を思い通りにしようとするパターンです。怒りをぶつけて相手を後ろに並ばせるなど、自分の思い通りになる可能性はありますが、相手との関係は悪くなり、トラブルのもとになりかねません。非主張的なパターン自分の気持ちを言えずに我慢してしまうパターンです。相手に意見を言うと否定されたり、関係がこじれると思っているようなときに非主張的になることがあります。子どもの場合は、叱られるのが怖くて言えないこともあるでしょう。面倒な話し合いはせずに済みますが、嫌な気持ちを持ち続けることになりかねません。自分も相手も尊重するパターン良好な人間関係、ひいてはレジリエンスを育てることにつながるパターンです。自分の気持ちを大切にすることができますし、相手を理解しようと努め、伝えたいことを丁寧に、かつ的確に相手に伝えられます。3つのコミュニケーションの行動と結果については、上の表に詳しくまとめています。このように、嫌な気持ちになったときも、相手にそれをどのような行動や態度で伝えるかは、自分で選ぶことができるのです。なお、自分も相手も尊重するコミュニケーションは「アサーション」とも呼ばれ、ビジネスやカウンセリング、教育などの現場で広く活用されています。 -
間接的に人をコントロールしようとするパターンもある
このほかによくあるコミュニケーションのパターンとして、ほかの人を利用して間接的に自分の思い通りにしようとするパターンも挙げられます。誰かとトラブルが起きたときに周囲に一方的に自分に都合よく話したり、相手の悪口を陰で言いふらしたりするというコミュニケーションのパターンです。グループ内で陰口を言い合い、誰かをのけ者にしたり、本心を出さずに回りくどく人を責めたりするようなことも、これにあてはまるでしょう。事実を言いたくなかったり、自分だけに都合よく物事を運びたかったり、人からよく思われたかったりするので、陰で小さなうそをついて自分の望む状況に持っていこうとコントロールしようとするのです。しかし、結果的にはほかの人からの信頼を損ねたり、うそがばれるかもしれないという不安や、うそをついた罪悪感から、健康的な人間関係を築くことはできません。このような場合にも、自分も相手も尊重する伝え方を身につけることが大切でしょう。 -
自分も相手も尊重する伝え方を始めよう
それでは、お互いを尊重しながら自分の考えや意見を伝えるやり方を、実際に練習していきましょう。このとき、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを相手が受け取りやすいように伝えることが大切です。1あなたが……したとき、(描写)2○○のように感じました(自分の気持ちを表現)3(私は)〜してほしいですが、〜していただけますか?(丁寧に、相手に望む行動や提案を伝える)例えば、一人で静かに本を読もうとしたところ、隣の居間にいる家族は大音量でテレビを見ています。この3つのポイントを踏まえて、あなたの思いを伝えてみましょう。1テレビの音が隣の部屋まで聞こえてきている(描写)2私は本が読みたいから、大きな音が気になっている(自分の気持ちを表現)3もう少しボリュームを下げてもらえないかな?(丁寧に、相手に望む行動や提案を伝える)
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