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子育てをサポートする親の考え方

「子どもが泣いたり苦しんだりする姿を見たくない」という思いが強いと、つい子どもの進む道を先回りして障害物を取り除いたり、失敗しないようにあらゆる準備をしてあげたくなるかもしれません。
この記事では、子どもの育ちをサポートする姿勢について紹介します。

足立 啓美 鈴木 水季 久世 浩司

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目次

  1. ○「失敗しても大丈夫!」という姿勢で見守る
  2. ○守るべきルールを明確に示す
  3. ○大人は子どものロールモデル(お手本)に
     
    • 「失敗しても大丈夫!」という姿勢で見守る

      「子どもが泣いたり苦しんだりする姿を見たくない」という思いが強いと、つい子どもの進む道を先回りして障害物を取り除いたり、失敗しないようにあらゆる準備をしてあげたくなるかもしれません。
      しかし、人は失敗することで多くを学び、障害物を乗り越える経験から自信を育てます。また、「失敗=ダメ」という価値観にとらわれていると、リスクを避けるようになり、挑戦できなくなります。
      「失敗したりネガティブな気持ちになったりしても大丈夫」という温かい気持ちで見守るとともに、その経験をレジリエンスを育てる大きなチャンスと捉えることが、子どもをサポートするということになります。
    • 守るべきルールを明確に示す

      温かい関係性を築くために、子どもの気持ちを尊重し、共感することは大切なことです。
      しかし、それは子どものすることをなんでもゆるすということとは違います。大人が社会のルールやマナーを示し、それらをきちんと守るという感覚を身につけさせることも、サポートする大人の重要な役目です。
      誰かがルールやマナーを守らないことで、ほかの人の自由を奪ってしまったり、傷つけてしまったりすることがあります。お互いに自由に安心して過ごすためには、社会の中のルールやマナーを守り、自分の責任を果たす必要があることを教えていきましょう。
      とはいえ、大人が一方的にルールを押しつけるのではなく、子どもたちが納得できる説明をしたり、話し合ったり、ときには子どもたち同士でルールを決めさせたりするとよいでしょう。
    • 大人は子どものロールモデル(お手本)に

      また、子どもにとって、親や教員などの身近な大人は「ロールモデル(お手本)」の役割を持っています。
      大人が失敗したり、人と意見が合わなかったりしたときには、それらの問題を避ける姿を子どもに見せるのではなく、どのような対処をしているのかを見せましょう。失敗や他人とのトラブルは当然起こることで、大人もそれらを日々乗り越えていると伝えることが、子どものレジリエンスを育てることにつながります。

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