目次
- ○オーガニック食品は栄養面で優れている?
- ○市販のオリーブオイルはカラダにいい?
- ○経口コラーゲンは肌にいい?
- ○お酢の正しい飲み方はどっち?
- ○鉄分を多く摂れるのはどっち?
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オーガニック食品は栄養面で優れている?
A・普通の食品と変わらない
B・普通の食品より栄養が豊富
■栄養面は普通?高くてもカラダにいい食品を食べたい。そんな思いでオーガニック食品に手を出す人は少なくない。化学肥料や農薬、抗生物質を使わないため、確かにカラダによさそうだ。しかし、オーガニック食品の先進国・アメリカから、そのイメージを覆す研究結果が発表された。過去のオーガニック食品に関する200以上の研究を再検証した結果、栄養面に関して、一般の食品よりもオーガニック食品が優れている点は見当たらなかったというのだ。ただ、補足しておくと、栄養面は普通でも、オーガニック食品が無意味だというわけではない。抗生物質を使うとその抗生物質に耐性をもった菌やウイルスが発生する可能性があるが、オーガニック食品ならその心配はいらない。環境にいいという意見も間違っていない。だが、なんでもかんでも効果があると思うのは、明らかにいきすぎだ。オーガニックだからと安易に飛びつかず、食事のバランスをとることを優先したいところだ。答え
A・普通の食品と変わらない
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市販のオリーブオイルはカラダにいい?
A・健康効果が不明なものが多い
B・心筋梗塞のリスクを下げる
■カラダにいいけど本物は高い最近は、健康効果があるとしてオリーブオイルが世界中で人気だ。摂り過ぎはカラダによくないが、きちんと量をコントロールすれば、心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げる効果が期待できる。しかし、健康効果を実感したいなら、市販の手頃な値段で買えるオリーブオイルには気をつけたほうがいい。実は、そうした安いオリーブオイルには、効果の怪しいものが多いのだ。というのも、最高品質の天然オリーブオイルは、エクストラバージンオリーブオイル(EXVオリーブオイル)と呼ばれるが、日本の表示ルールでは、精製されたオリーブオイルであっても、EXVオリーブオイルと表示することができてしまう。健康効果があれば問題はないが、精製過程で化学処理されると有効成分がなくなってしまうため、健康効果があるかは微妙なところだ。高品質なものだと、250ミリリットルで2000円はくだらないため、この値段より明らかに安い場合は、本来の健康効果はあまり期待しないほうがいいかもしれない。答え
A・健康効果が不明なものが多い
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経口コラーゲンは肌にいい?
A・効果はほとんどない
B・肌を再生させる可能性あり
■これからの研究に期待ここ最近、美肌効果や肌の老化予防効果があるとして、コラーゲンが人気を集めている。健康食品として発売される経口コラーゲンや化粧品など、一度は見たり聞いたりしたことがあるだろう。最近では「健康効果は期待できない」という意見も少なくないが、その一方で、カラダの傷や肌のダメージを回復させる効果が期待できるという研究もある。どちらが正しいのだろうか?効果が期待できないといわれるのは、コラーゲンは胃や腸で分解されてほとんど吸収されないから。しかし、最近の研究では、分解されたコラーゲンの一部は体内に吸収されることがわかっている。その吸収分がきっかけで、体内でコラーゲンを作る細胞を増殖させる可能性があるというのだ。ただ、まだまだわかっていないことが多いため、肌の保湿やアンチエイジングに興味がある人は、コラーゲン入りの健康食品に頼るよりも、食事や睡眠に気をつけたほうがいい。そのほうが、健康効果のわからないコラーゲンよりも有効な対策は多いはずだ。答え
B・肌を再生させる可能性あり
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お酢の正しい飲み方はどっち?
A・大さじ1~2杯を食後に飲む
B・大さじ1~2杯を朝起きてすぐ飲む
■胃を傷つけないようにする最近は、メディアでお酢の健康効果が注目されている。肉を柔らかくしたり、魚の臭みを消したりと、料理に欠かせないお酢だが、それ以外にも、疲労回復効果や食欲の増進、さらには内臓脂肪の減少に効果があるなど、健康に寄与することがわかっているのだ。その影響もあって、スーパーや百貨店には多くの「飲むお酢」が並んでおり、健康効果を聞けば、思わずほしくなるようなものばかり。しかし、きちんと効果を実感するためには、飲むタイミングも気にかける必要がある。カラダにいいといっても、摂取するタイミングが悪ければ、逆効果になるかもしれないのだ。お酢の効果を実感するためには、朝起きた直後や空腹時は避け、食後に飲むようにしてほしい。空腹時にお酢を飲むと、胃を傷つけてしまう可能性があるからだ。飲む量や濃度もきちんと守らなければ効果が出ないため、商品表示等で知っておくようにしよう。答え
A・大さじ1~2杯を食後に飲む
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鉄分を多く摂れるのはどっち?
A・ひじき
B・レバー
■鉄分の新しい常識鉄分が不足すると、認知機能・免疫機能・運動機能・体温の低下など、とにかくカラダに悪影響を与える。鉄分不足に陥らないためには、意識的に鉄分豊富な食品を摂ることが重要だ。では鉄分豊富な食品とは何か? 代表的なのはひじきだ。「鉄分の王様」という呼び名もあるほど、ひじきは鉄分のイメージが強い。しかし、現在はその地位が揺らぎつつある。ひじきに含まれる鉄分は以前は100グラムあたり約58ミリグラムとされていたのに対し、今はその約9分の1、約6ミリグラムと大幅に減少しているのだ。この数値は、文科省下の審議会が発表する日本食品標準成分表に記載されている。理由は単純で、以前は鉄鍋でひじきを戻していたため、鍋の鉄分が溶けてひじきの鉄分が多いように見えていたのだという。異論もあるが、事実なら100グラムあたり約18 ミリグラムの鉄分を含むレバーに及ばないことになる。鉄分の王様という称号は、今後は通用しなくなるかもしれない。答え
B・レバー