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【心理カウンセラー執筆】グラウンディングの意味・方法・効果
自分の軸をしっかりと持ち、自分を信頼した状態のことを「グラウンディングができている」といいます。
グラウンディングはどうすればできるようになるのでしょう?自分への信頼感がアップするコツをご紹介します!
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目次
- ○必要な影響だけを取り入れよう
- ○「自分には決める力がある」と確信する
- ○嫌な刺激にはセンサーを合わせない
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必要な影響だけを取り入れよう
誤解がないように言っておくと、グラウンディングとは、周囲で何が起きても気持ちがピクリとも動かないというような、頑固なものではありません。自分のなかにどっしりした感覚がありつつも、上手に揺れて、外部からの影響をちゃんと取捨選択して取り入れることができるというものです。外部からの影響を怖がってなんでもかんでも排除するのではなく、自分の意思で自分に必要なものを取り入れていくというプロセスがあるから、自分への信頼感がアップして、自分を守れるようになるのです。では、どうしたらグラウンディングができるのでしょうか。それには、次の2つのことが重要になってきます。①「物事を自分が選択して決めてきた」という感覚を養う
②自分が大切だと思うものだけにセンサーをあてる
ということです。 -
「自分には決める力がある」と確信する
まず、土台になるのが「物事を自分が選択して決めてきた」という感覚をもっているかどうかです。「親の言う通りにしたら、こうなってしまった」「自分は嫌だったのに、周りの人からそうさせられた」といった被害者的な感覚がある人と、「基本的に、なんでも自分が納得して決めてきた」と考えている人とでは、自分への信頼感がまったく違います。要は、これまでの人生の選択に主体性があったかどうかです。もちろん自分の判断だけでは決められないこともありますが、制約があったなかでも、自分がやってきたことに納得できていれば問題ありません。逆に、「誰かに判断をゆだねたことはないけど、いつも流されるままに選んできた」という場合は、主体性という点では微妙です。「自分で決めた」という感覚がある人は、どんな結果であっても、自分で責任を取り、味わうことができます。楽な道のりではなく、その過程でどれだけ悩んだとしても、自分に決めるだけの力があり、その力で人生の舵取りをしていけると感じることができるのです。その積み重ねが、周りから要求されたり攻撃を受けても、動じにくい自分をつくることにつながります。なので、グラウンディングの強化には「自分が主体性をもって決める」ということを意識してやっていくことが欠かせません。自分で選ぶということは、人のせいにはできないということですが、その代わりに自分の領域、自分の自由を守ることにつながるのです。 -
嫌な刺激にはセンサーを合わせない
次に、「自分が大切だと思うものだけにセンサーをあてる」ことです。人と関係していくと、ポジティブなものもネガティブなものも、さまざまな刺激があります。それらに全て反応していると、当然嫌な刺激も入ってくるので、自分が拾いたいものだけにセンサーを合わせます。たとえば、普段ほとんど付き合いのない人に悪口を言われたりしても、比較的スルーしやすいと思います。自分にとって大切ではない存在に対しては、そもそもセンサーは働きにくいのです。一方、個人的に大切とは思わなくても、社会的にうまく関係を継続したほうがいい人(ママ友、同僚など)からあれこれ言われる場合は悩んでしまいますね。そういうときは、本当は気になっていても、なるべくセンサーを合わせないように素知らぬ顔で対応していくのが、もっとも自分のストレスが少ない対応だと思います。礼儀正しく、でも深入りはせずに、「依存はしないけど、つんけんしてるとも思われないくらい」「悪口が耳に入ってこないくらい」の距離感で付き合うのです。センサーが少し鈍感になるくらいの距離まで離れられると楽になります。領域意識というのは、最初から薄い人もいますが、自分がどういうスタンスで相手と付き合うかで変わってくることも多いのです。「相手に悪いから」と考えて不用意に相手にセンサーを合わせることによって、相手が領域を侵してくることもあります。ですから、相手が何か要求をしてきても、すぐに自分に引きつけるのではなく、まずは他人事として話を聞くのもおすすめです。自分に関係のない話と思えば、相手のペースに巻き込まれづらくなるからです。
ゆずらない力
Chapter1より
あれこれ口を出されて思い通りに動けない、残業や取りまとめなどなぜか自分ばかり要求される、比べたがる人や張り合いたがる人のターゲットにされやすい……。そういう嫌なパターンを変えるために本書が提案するのが「ゆずらない力」。他人のために自分を犠牲にすることなく、自然体で過ごしていくためのポイントを紹介します。