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日本で多様に発展した仏教の制度とは

日本のお寺では、仏像を祀まつり、厄除などの祈禱きとうをし、冠婚葬祭を執り行うのが一般的です。しかし、今日のような在り方になったのは、檀家制度ができた江戸時代以降のこと。歴史とともにお寺は変遷を遂げています。誰しも一度は足を踏み入れたことがあるものの、あまり知られていない仏教の仕組みについてご紹介します。

日本の神社研究会

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目次

  1. ○日本で多様に発展した仏教
  2. ○基本構成
  3. ○仏教の宗派と本尊
     
    • 日本で多様に発展した仏教

      日本のお寺では、仏像を祀まつり、厄除やくよけなどの祈禱きとうをし、冠婚葬祭を執り行うのが一般的です。しかし、今日のような在り方になったのは、檀家だんか制度ができた江戸時代以降のこと。歴史とともにお寺は変遷を遂げています。
      お寺の起源は、仏教の発祥地であるインドの精舎しょうじゃです。ここは僧たちが仏法を学び、瞑想めいそうをする所でした。仏陀ぶっだの入滅後は、仏舎利ぶっしゃり釈迦しゃかの遺骨)を納めるストゥーパ(仏塔)が建てられます。一世紀後半からは仏像が造られ始め、保管するお堂もでき、こうして僧院・仏塔・祠し堂どうという、古代インドの寺院の基本構成が確立されました。
      仏教の日本への伝来は六世紀半ごろで、まず仏像を安置するお堂が造立ぞうりゅうされました。日本最古の本格寺院は、奈良の飛鳥寺あすかでら法興寺ほうこうじ)です。奈良時代には、鎮護ちんご国家のための国分寺こくぶんじ、国分寺が各地にでき、お寺は僧が読経どきょうする場へと変化します。平安時代になると、比叡山ひえいざんや高野山にお寺が開かれ、修行場という性質が強くなりました。
      その後は、お寺が政治に発言権を持ったり、廃仏毀釈はいぶつきしゃくで存亡が危ぶまれたりしながら、寺独自の文化が現在まで継承されています。
    • 基本構成

      お寺の基本構造

      四天王寺してんのうじ(大阪)の境内。南から北へ向かって南大門、中門、五重塔、金堂、講堂が並ぶ、日本最古の建築様式の一つ。中国では天子てんしは南を向くという考えがあり、仏像も南向きに安置されたため、南に門ができた
    • 仏教の宗派と本尊

      仏教の宗派と本尊

      ※本尊は代表的な例

イラストでわかる日本のお寺と神社

日本の神社研究会

KADOKAWA

お寺と神社の基礎知識より

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