目次
- ○疲れ目になるしくみ
- ○眼精疲労の原因は毛様体筋の硬直
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疲れ目になるしくみ
光がまぶしい、ピントが合いにくい、目の奥のほうに痛みを感じる、ということはないでしょうか? これは「疲れ目」の初期症状です。疲れ目にも、これまで紹介した症状と同様、毛様体筋という目の筋肉が関係しています。近くを見るときは毛様体筋が収縮(緊張)して水晶体が厚くなり、遠くを見るときは毛様体筋が弛緩して水晶体が薄くなります。目のまわりを温めて毛様体筋を緩めることで、目の負担が軽くなります。パソコンやスマートフォンを長時間使ったあと、急に遠くのものを見ると、ピントが合わずにぼやけてしまうことがあると思います。これは「ピントフリーズ現象」といいます。ピントを調節する毛様体筋の緊張が解けるのに時間がかかることで起こります。疲れ目の症状が進行すると、毛様体筋がこわばったまま元に戻らなくなり眼精疲労になります。遠くを見ているときの目
毛様体筋が弛緩し、水晶体が薄くなっている。
近くを見ているときの目
毛様体筋が緊張し、水晶体が厚くなっている。
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眼精疲労の原因は毛様体筋の硬直
眼精疲労は、目が乾く(ドライアイ)、まぶたが重く目が開きづらくなるなど、目の症状だけでなく、全身の疲労や頭痛、肩こりなどを伴います。眼精疲労の原因は「長時間のパソコンの使用」「視力が悪いのに眼鏡をかけていない」「眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていない」「左右の視力が違う」「老眼になっても眼鏡をかけていない」の5つが考えられます。ひとつでも当てはまるものがあれば、眼精疲労になっている可能性があります。心当たりがある場合は、そのままにしてはいけません。
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74-76,86-91,94-97,106-111,114-117,130-135より
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