目次
- ○ドライアイになるしくみ
- ○コンタクトレンズの長時間装用はNG!
- ○ストレスとドライアイの関わりは不明
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ドライアイになるしくみ
目に疲れを感じる、目の表面が乾きやすい、充血することが多い、ゴロゴロしている、といった症状は、「ドライアイ」によって引き起こされている可能性があります。試しに10秒間まばたきせずに目を開けてみてください。目が乾いて開けていられないという人は、ドライアイの可能性があります。涙は涙腺という組織でつくられ、まばたきをすることで目の表面にある「油層」「涙液層」「ムチン層」という3層の涙液に行き渡り、目を潤しています。まつ毛の生え際の近くから油分を分泌する「マイボーム腺」という皮脂腺があります。これが詰まって油層が薄くなると涙が蒸発しやすくなり、目の表面が乾いて傷つきやすくなります。この状態をドライアイといいます。血行が滞り新陳代謝が低下して、涙が出にくくなるのも、ドライアイの一因です。眼の表面の層
ドライアイは、目の表面の涙液の層が乾燥した状態。
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コンタクトレンズの長時間装用はNG!
まばたきの回数は、1分間に10回以上が理想です。これを下回ると、涙の分泌が滞り、ドライアイの症状が現われます。パソコンやスマートフォンに集中してまばたきを忘れていると、目の乾きを感じることがあると思います。そうならないためにも、意識してまばたきをするようにしましょう。コンタクトレンズも、ドライアイの一因です。コンタクトレンズは目に入れると異物反応が起こり、涙が出てきます。しかし、長時間の装用が続いて目が慣れてくると異物反応が起こりにくくなり、涙の量が減ります。目が少し乾いてきても涙が出にくくなり、ドライアイになってしまうのです。ハードタイプのコンタクトレンズは装着感があまりよくないですが、ソフトタイプと比べて異物感があるため、涙が出やすいのが特徴です。また、1日用と2週間用とでは、1日用のほうがレンズの水分含有率が高いので、ドライアイの傾向がある人にはおすすめです。また、長時間の使用を避けるために、午前中は眼鏡、午後からコンタクトレンズをつけるというようにしましょう。コンタクトレンズは1日12時間以下の装用を心がけます。 -
ストレスとドライアイの関わりは不明
ストレスは個人差があるので、かならずしもドライアイに関連があるとはいえません。しかし、ストレスを強く受けている人は交感神経が優位に働き、涙が出にくくなります。反対に、リラックスしているときは副交感神経が優位に働き、涙が出やすくなります。
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74-76,86-91,94-97,106-111,114-117,130-135より
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