目次
- ○じつはバリバリの仕事人間タイプかも?
- ・縦線下部長突出型
- リーダーの素質があるかも?
- ・頭部長突出型
- ・頭部突出控え目型
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じつはバリバリの仕事人間タイプかも?
「都」の字、これでその人の「執着度」がわかります。注目すべきは最終画の縦線下部の突出度。文字の最終画縦線が長くなる背景にはどのような心の働きがあるのでしょう。この線は、文字の一番最後に引く、いわばその文字のバランスをとる線です。そもそもこの最終画縦線を引く段階で、その前に書かれた文字の形はほぼ固まっていますので、ふつうの心理からすると、長すぎず、短すぎずの縦線を引くものです。けれど、文字のバランスを崩してまで最終画縦線を必要以上に長くし、あえてアンバランスな文字の形にしてしまう。その心理の奥には、「並」や「平凡」では飽きたらず、「まだまだ」「もっともっと」という高い意欲や野心のほとばしりのようなものが感じられます。つまり、長い最終画縦線は、目標やゴール、結果にあくまでもこだわる執念の強さや向上心の高さをあらわしています。最後まで手を抜かない、目的意識が強い人ともいえます。ひとことで言えば、【縦線下部長突出型】はより良い結果を求めてやまない「打ち込み」タイプと言っていいでしょう。縦線下部が長くなる人は往々にして、ふつうの人がこれくらいでいいだろうと満足する結果では納得がいかず、できるだけ良い結果を、もっとクオリティの高い成果を求める高い向上心や強い責任感が非常に旺盛です。この「並」や「平凡」では物足らない性格は、仕事のうえではいい形で機能します。かりに営業職であれば、数字や成績に対するこだわりが強く、他の人がどうあれ自分が納得のいく結果を出したいという強い気持ちが、成績や数字にそのまま反映されることになります。ある会社では、平社員やパートの大部分は縦線下部の突出がなく、主任、係長、課長と役職が上がるにつれて突出が大きくなったというデータが残されています。仕事に対する責任感の強さや結果に対する執念の持ち方が、そのまま縦線下部の突出の長さにあらわれている証左といえるでしょう。最終画縦線は「神」や「平」、他には「中」「申」「車」「半」などの中央縦線、「伴」「柳」などのツクリにある縦線、「井」などの右側の最終画縦線にも見ることができます。
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縦線下部長突出型
平凡では満足しない・結果に強い執着あり
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リーダーの素質があるかも?
「神」の字、このつくりの「申」の縦線頭部の突出度でその人の「リーダーシップ度」がわかります。注目すべきは、先に引いた横線に交わる縦線の、横線から上への突出度。この突出度でいったい何がわかるのか。先に引いた横線は、その次に書こうとする縦線のペンを置く際の高さの基準ともなる線です。この基準となる横線の上に下ろすペン先の高さはそのまま、今置かれている環境における自分の立ち位置を示しています。縦線の頭部をなんの躊躇(ちゅうちょ)もなく上から大きく引くことができる人は、自分の置かれている環境=社会(会社や団体、サークル等)においても自分が人の上に立ってリーダーシップを発揮し、主導権を取れる人でもあります。自分が高い位置から下にいる者を管理したりコントロールしようという心理が、縦線の頭部を大きく突出させるのです。またそういう人は、人から頭を押さえつけられたり人に従うことに対しては、大きなストレスや抵抗を感じます。かりに自分自身がリーダータイプであることを自覚していない人も、その資質やポテンシャルがあれば、やはりこの縦線頭部が突出する場合があります。またリーダーとしての資質のあるなしにかかわらず、人の上に立ちたい願望がある場合も、同じく長突出傾向が見られます。一方、横線から上への突出度が控えめな人は、人の上に立つことに大きな抵抗感を覚え、なるべく目立たず、存在感を表に出そうとしない人です。上の立場から人をけん引するよりも、リーダーの下でサブ的な働きをしたり、みんなとの協調性をはかったりと、縁の下の力持ちとして力を発揮するタイプでもあります。ただし、頭部突出が控えめだからといってリーダー性がないとは限りません。会社でいえば、ワンマン型、創業者タイプの社長は【頭部長突出型】、下からコツコツ努力して社長になったような人は【頭部突出控え目型】であるケースも多く見られます。控えめ型社長は強いリーダー性こそ表に現しませんが、会社の和を重んじる協調型で、押しつけがましいところもない人といえます。他に「東」「都」「本」「様」などでもその特徴を見ることができます。
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・頭部長突出型
リーダー性あり、人の上に立つ願望
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・頭部突出控え目型
縁の下の力持ちタイプ、協調性高い
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